ストーカー・きちがいの話
女の執念

この怖い話は約 3 分で読めます。

切ない乙女心も綴ってあった。
ちょっと同情した。
が、そのうち内容がかなりヤバイ方向に。

『BからA君と結ばれたことを聞かされた。
あんなくそ女のくされマ○コに入ったクソチ○コなんて、
腐って落ちてしまえ。阿部定の呪いをこめて』
(ほぼ原文ママ。伏字はしてありませんでした)

こぇぇぇぇぇ。
しかし、C子もよく阿部定なんて知ってるな。
そして最後の日記。

『A君もBも死んでしまえ。
ふたりをくっ付けた○○(俺の名前)も、
ふたりを祝福している会社の連中も死んでしまえ。
みんなに呪いがかかるよう、
会社のコーヒーメーカーにねずみの生き血を入れた。
これからずっと続ける』

105 本当にあった怖い名無し sage 2007/05/23(水) 19:01:49 ID:EmDoOH+z0
そういえば、この日記のころから、
コーヒーにうるさい社長が「コーヒー豆を変えたか?」
「入れ方を変えたか?」「水を…」と言い出したのを思い出した。
ちなみに俺はコーヒーを飲まない(飲めない)。
どうやってねずみの生き血を手に入れたのかは知らないが、
彼女はやる。きっとやる。

上司に相談するとか、匿名でC子に警告するとか、
いろいろ考えたが、どれもすぐに俺だと分かるだろう。

どうしようもないまま数日が過ぎた。社長との会議中、
また「コーヒーの味が…」と言い出したので
コーヒーメーカーを変え、置き場所を湿っぽい給湯室から
総務の机の隣に変えることを提案。
あっさり了承したので、この問題は解決した。
まさかみんながいる所で生き血を入れることはできないだろう。

一月もしないうち、俺はより条件のいい別の会社からオファーがあり、
そこに移った。A君やBもほどなくして辞めたそうだ。

106 本当にあった怖い名無し sage 2007/05/23(水) 19:03:02 ID:EmDoOH+z0
それからさらに1年後、会社を辞めた連中で飲むことになった。
A君も来た。今ならC子がA君を好きだったこと、
それを日記に残していたこと
(もちろんコーヒーメーカーや阿部定のことは伏せて)を
話してもまあいいだろう。

「よっA、久しぶり」
「○○さん久しぶりです」
「元気にしてる?」
「何とか。仕事が忙しいですけど」
「それはいいことじゃん。そうそう、あのさ、
Aに言おうと思ってたことがあるんだけど…」
「何ですか? 実は僕も報告することがあるんですよ」
「何?」
「実は俺、C子と結婚したんです」
「えっ、ま、マジで。それはおめでとう…」

もちろん日記のことなど言い出せず、
なぜBと別れてC子と結婚することになったのも聞きだせず、
ただ女の執念は恐ろしいと思いました。
ふたりは今も幸せに暮らしているそうです。

あまり怖くなかったでしょうか。

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