洒落怖
初めて見た霊

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月曜学校に行くのが嫌だったが、仕方なく登校。
Bも学校に来ていたが、Aは来ていなかった。
一番仲が良かったし、Aの家で麻雀する企画出したのもAで責任を感じているんだろうと。
朝礼でCが事故に遭い亡くなった事を全校生徒に話していた。
俺とBはあまりその話しを聞きたくなかった。
その夜、お通夜があったが、そこにもAの姿は見えなかった。
次の日も、その次の日も。
俺もBもAに気遣ってか、Aの家にまで行って話しをしようとは思わなかった。
少なからず俺らも責任を感じてたし、気まずかった。

そして、更に一週間後くらいにひょっこりAがあらわれた。

235 本当にあった怖い名無し 2010/05/26(水) 17:13:00 ID:Gajv/VSl0
少し立ち直っていた俺は元気良く声を掛けるつもりだった。
「お前今まで何してたんだよー!」
と言うつもりだったが、「お前、どうしたんだその顔・・・」というくらい、Aの顔がげっそりと痩せこけていた。
そんなAが口を開く。
「病院から帰って来て俺すぐ寝たんだよ。寝付けなかったけど。んで布団の中でもぞもぞしてたら外から砂利を踏む音が聞こえてくるんだ。オカンかなと思ってドア開けたらさ・・・血まみれのCが立ってたんだ」
何を言ってるんだと俺とBで言い返したんだけど、Aは必死に訴える。
「ホントなんだよ。もう毎日なんだ。最初オカンも全く信じてもらえなかった。でも、日に日に痩せこけて行く俺を見て、知り合いの霊媒師に見てもらった。んで、お札をもらってドアの外と中にそのお札を貼ったんだ。そしたら出て来なくなったから、来れた」
俺とBは顔を見合わせてAの家に行く事にした。
次の日学校休みだったし。

Aの部屋の前に立つとAが言ってた通りお札が貼ってあった。
ドアを開けてその中側にもお札。
ドアを挟んでお札を貼り合わせている感じ。
血まみれのCの姿が見えるなんて未だに信じられないけど、お札が妙にリアルだった。
そして、夜Aの家で3人で話しとかをしていた。テレビを見たり、雑誌読んだり。
Aはドアを常に気にしてる感じだ。
その日は風が強かった。
Aが何度もドアを開けて外側のお札が風で飛ばされていないか確認していた。
セロハンテープで完全にお札全体を貼り付けてもいた。
セロハンテープの上にセロハンテープって感じで頑丈に。
安心しきったのか、Aはウトウトし始めた。

時刻は12時を回ったところ。一層風が強く吹いて来たその時。
外から砂利を踏む音が聞こえてきた。その足音を聞いてAが震えだした。
俺らは「そうなのか!?そうなのか!?」とAに聞くがAは震えるだけ。
Bが溜まりかねた様子でドアを開けようとする。
Aは「やめろ、開けるな、入ってくる」と小さく呟く。
俺はBに続く。Bが思い切ってドアを外側に開け放した。
外からの風が部屋の中に強く吹いくるだけで、何もなかった。
「・・・なんだよ、全然平気じゃん」
「なんもねーよ。なぁ、A」
と言って振り返ると、Aの手前に血まみれのCが立っていてこちらに振り返った。
多分そこで俺は気を失った。

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