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ナール、ナシュ

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724 本当にあった怖い名無し sage 2011/09/16(金) 17:21:20.08 ID:xarNr3FX0
2/10の間違いなく写真の石が右に見えたところでやめた

725 3/10 sage 2011/09/16(金) 17:22:20.65 ID:5MdxD8NT0
息が荒く、全身汗でびっしょり。心臓が激しく鳴っていました。
時計を見ると、もう朝。そこでさっきのが夢だったと理解して、安堵。
変な夢を見た。シャワーでも浴びようと二階の寝室から一階へ降りると、
先に起きていた姉(当方実家住まいです)と遭遇。
私「おはよう」
姉「おはよ。なにそれ、目、どうしたの」
私「目?」
言われて鏡を見ると、右目が真っ赤に充血していました。

それから数日、私は頻繁にこの奇妙な夢を見るようになりました。
縛られた私。「ナール、ナーシュ」と呟く子供たち。木の上にいる何か。
その度に汗だくになって飛び起き、夢だったと安堵する。
何か重要な意味があるのかもしれない……最初こそ然程気にしなかったものの、
こう続けて同じ夢を見ると、ただの夢だと片付けることも出来なくなってきました。
そしてこの夢を見た後は、必ず右目が充血しているのです。
思えば、夢を見るようになったのは、例の黒い石を購入してから。
あの石に何か関係があるのかも、と思うようになりました。

購入してからというもの、私はあの黒い石を常に持ち歩いていました。
見つめると不思議な恍惚感に囚われ、片時も手放したくなかったのです。
外出する時はポケットに。入浴の時は一緒に持ち込み、眠る時も手に持って。
文字通り肌身離さず大切にしており、今思えば少し異常なほどだったと思います。

726 4/10 sage 2011/09/16(金) 17:24:06.57 ID:5MdxD8NT0
けど、夢のことを考えると、何だか不気味にも思えてきて。
居間でテーブルの上にその石を置いてじっと眺めていた時、
その日は親戚の家族が遊びに来ていたのですが、その小さい子供二人が
私が見ている石に気付き、近寄ってきました。
5歳のSくんと、7歳のKちゃん。

S「何見てるの?」
K「なにそれ!見せて、見せて!」
今までこの石を誰かに見せたことは無かったのですが、子供にせがまれると
駄目とはいえず、二人に見せてあげました。
K「すごい、綺麗だねー」
S「……あ」
はしゃぐKちゃんとは対照的に、怯えたような様子のSくん。
私「どうしたの?」
S「それ、こわい」

何故かSくんは石を怖がっていました。
Kちゃんは「なにそれー」と笑っていましたが、その場は何もなく、また二人は一緒に
外へ遊びに行きました。
それから夜になって、夕飯も終わり、そろそろ親戚家族が帰ろうと帰り支度をしていた時。
私はキッチンで洗い物を片付けていたのですが、ふと背後に誰かが立つ気配を感じて
振り返ると、Kちゃんが立っていました。
私「Kちゃん?」
何だか様子がおかしかったのです。
顔色が真っ白で、目つきも虚ろ。口の端には泡立ったよだれが垂れていました。
私「Kちゃん、どうしたの?大丈夫?」
屈みこんで顔を近づけると、Kちゃんはぽつりと、

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