学校の怖い話
とわとわさん

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そこにいたのは予想通りとわとわさんだった 小さい頃見たまんまだった
でも顔はのっぺらぼうじゃない。良くも悪くも普通のおっさんの顔だった。
でもずーっと真顔だから恐いっちゃあ恐いけど

とわとわさんは俺と目が合うと即座に部屋から出て行った
あわてて後を追いかけてけどそこにとわとわさんの姿はなかった

その後とわとわさんは俺の前に姿を見せなくなった
いわれたことが余程ショックだったのかなあと思ったけど、まあ心地よい目覚めを再び迎えることができるようになったから良かった

でもとわとわさんとの遭遇はこれで終わりじゃなかった
てかむしろここからが本番

719 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/07/12(火) 16:27:11.82 ID:kLcYiL9F0
結局高校を退学した俺はみんなが大学生になった歳になっても相変わらずニート生活を送っていた
何回か働こうとしたけど、田舎だから俺が高校を中退してひきこもってるってことはほとんどの人に知れ渡ってる
どの仕事も最後には人間関係がギクシャクするようになって長続きしなかった

んで20歳になった誕生日の夜、何もすることなくてやっぱりパソコンをしてたんだけど

突然部屋のドアが開いた

両親とも働いてるからいないはずなんだが、確かに開いてる
鍵でも故障したのかなあと思ってパソコンからいったん離れてドアをチェックしたけど異状はない
んでなんだったんだよと思いながらパソコンが置いてある机に戻ろうとしたら

ヤツがいるのを見つけてしまった

パソコンが置いてある机の横で気をつけして俺を見ている
俺は思考停止。何が起こったのか理解できなかった
目が合ったまま、目をそらすとなんかとてつもないことが起きそうだったからそらせない
そのままヤツは1時間くらい同じ場所、同じポーズ、同じ顔でいてあの時の同じように部屋から出て行った

このとき確信した
またヤツとの時間が始まるのかって

721 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/07/12(火) 16:42:29.45 ID:kLcYiL9F0
予想通りヤツはその日から俺の前に姿を現し始めた
ただ前と違うのは同じ時間に同じ場所じゃなくてさまざまな時間、さまざまな場所で現れること
服装とかは変わってないけど
風呂入ろうとしたらいたこともあるし、朝起きたら目を開けたまま隣で寝てたこともある
まあさすがにこのときは心臓が止まりそうになったが、特に危害を加えるわけでもないしホラーみたいに
髪長い女でもないからそこまで怖くもない
もう自分の中ではとわとわさんはとわとわさんだと割り切ってた

でもあるときを境に妙なことに気づき始めた
とわとわさんの顔がだんだん変わっていってるって
すこーしずつ怒りの成分が顔に注入されていってる感じ
怒ってんのかなあと思ってたけど

でやっぱりどう見ても怒ってるってことに気がつき始めてだんだんヤツと遭遇するのが怖くなっていった
それで携帯を買ってもらったことを境に俺はほとんど1日ベットの中で過ごすようになった
こうすれば前みたいに隣でも眠られない限り大丈夫だ
いざやばくなったら前みたいに怒鳴って追い返せば来なくなるだろうって

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