人形にまつわる話
夢人形

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人形はそれからも2、3日置きにオレの家に出た
女将の家も同様だった

引っ越しも考えたが、とても逃げ切れるわけがないとそんな気がした
大袈裟な話ではなく、オレ達はノイローゼ寸前まで追いつめられ、親戚の紹介である寺を訪ねた
住職は快く話を聞いてくれ、人形自体がないことは問題だが、
なんとか供養できるようやってみると答えてくれた

同時に、従妹の墓を参り、従妹と人形を弔うよう強く勧められた
また、部屋に貼るようにと札をいただいた
正直相談料は安くはなかった

女将がさがした墓を参り、札を部屋に備えると人形は現れなくなった
何が効を奏したのかはわからないが、それから人形の姿は見ていない

以上です
一体なぜ人形はオレのもとに現れたのか、
女将はわかるがなぜオレだったのか、皆目見当もつかない

そしてなぜあれほどの怒りを買わねばならなかったのか
そして本当に人形はオレたちを許してくれたのか
いまだに物音がすると背筋が凍る
長文失礼しました

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夢人形