洒落怖
仏壇の鐘

この怖い話は約 2 分で読めます。

163 : 本当にあった怖い名無し : 2012/04/13(金) 08:06:07.69 ID:5miR96yb0
幼い頃、田舎に帰ったときの話

母方の田舎は農家の大家族だった為、家がとても広い。
家の中で全力で鬼ごっこや隠れんぼが出来るので兄弟、従兄弟で家中駆け回っていた。
そして、興奮した俺は何を思ったか、仏壇の鐘をひたすら叩いた。
親に何度も怒鳴られてやめたが、子供のことと親類は和やかに眺めていた。
しかし、天国の曽祖父は違ったようだ。

ひとしきり遊んだあと、駄菓子屋に行こうとなったときにそれは起こった。
俺が靴を履こうとすると雨が降る。しかし、部屋に戻ろうとすると止む。
それを何度も繰り返すうち、周りが仏壇に悪戯するからバチが当たったんだと笑いながら言った。
初めのうちは俺も笑っていたが、それを十数回繰り返すうちに怖くなり
俺は泣きながら仏壇に向かって謝ったが、その日外が暗くなるまで許してもらえなかった。

今でもにわか雨が降ると、どこかで悪ガキが仏壇に悪戯して懲らしめられているのかなと思っている。

この怖い話にコメントする

仏壇の鐘
関連ワード