洒落怖
おてて

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電話越しに、彼女の悲鳴のような甲高い声が聞こえてくる。
怯えているのか、息も荒い。

わけが分からなくなった。肝試しに行った結果だとしか思えなくなり、
すぐにこのことを他の友達にも話した。
その後、血で染まった浴槽で、溺死しているその友達の姿があったという。

翌朝、私はとんでもないものをみた。
無数の真っ赤な鮮血の手形が、部屋の壁を這うようにしてびっしりついていた。
朝食も食べずに、私は家を飛び出し、学校へ走りこんだ。

それからは特に何も起きていないが、今年で4歳になるBの娘さんが、
部屋のいたるところを指さしながら、奇妙なことを毎日いうようになったという。

「おっきなおててがいっぱいだよ。りんごみたいにまっかっか。」

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おてて