洒落怖
傘を差す女

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なんせ曲がったところの目の前に立ってたんだから。

それで俺、動けなくなっちゃってさ。目の前に微動だにしない傘を見ながら立ちすくんでたのよ。
どんくらい時間が経ったか知らないけど、結構な時間が経ったように思えた頃にようやく目の前の女が歩き始めた。
俺は、その傘が見えなくなるまでホントに身動き一つしなかったと思う。
ようやくその女が見えなくなって、助かったって思ったね。すっごい長い溜息をしたよ。

666 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/08(金) 07:10:23.70 ID:8MDRvv5y0.net
それでふと後ろを向いたら
さっき道の先に消えてったはずの傘が目の前にあったんだ。

もう限界だったね。よくホラー映画とかで人間びっくりすると悲鳴あげながら逃げていくけど、あれってかなり余裕あると思うよ。
その時の俺は小便洩らしながら全力でダッシュした。多分これからの人生でもあれ以上早くは走れないんじゃないかと思う。

気づいた時には駅員さんに慰められてた。
多分、恐怖のせいでまともな話はできなかったと思うけど、駅員さんは優しく慰めてくれてた覚えがある。

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