洒落怖
ミエザルモノ

この怖い話は約 3 分で読めます。

唖然とする家族を尻目に「じゃあな。」と帰っていった。
んで、5日後に目覚めたというわけ。
嘘か誠かわからないけど、元気になった事が何よりの証なのかなと、家族一同安心した。

849 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/11/20(木) 19:49:01.29 ID:4IHpsX9U0.net
それから何日か後、オレの親友Aが見舞いにきてくれた。
授業のノートやらエロ本なんか持ってきてくれて、1時間くらい話したかな。
「また来るよ、早く治せよ!」
そう言ってAは病室から出て行った。

さあ、エロ本タイム!と思った瞬間、
バターンとドアを開け、住職が血相を変えてやってきた。

住「逃げた!」
オ「?!」
住「ンン?お前に憑いてない!! 誰かここに来てなかったか?」
オ「友達がさっき帰ったけど・・・。」
住「何!そいつは何処だ!!」

850 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/11/20(木) 19:54:20.23 ID:4IHpsX9U0.net
ガシャ===ン!!

外で耳をつんざくような衝撃音がした。

事故だあ!事故!事故!
外で人が大勢騒いでいる。

丁度病院の入口で車と友人の乗ったバイクが正面衝突。
なんとAは即死・・・。

住職はがくりと肩を落として
「さっき様子を見に行ったら封印が破れて木箱の蓋が開いてた。
札が足りなかった・・・のか。」

851 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/11/20(木) 19:58:06.03 ID:4IHpsX9U0.net
まもなくして無事退院してから、A宅へ線香をあげにいった。
複雑過ぎてやり切れない気持ちでいっぱいで涙が止まらなかった。
ご両親にもごめんなさいとも言えない。
もどかしい。

後日、住職は悲しい目つきでオレに語った。
「封印が解けて、○○のところへ帰るのは間違いないと思ったんだが
ヤツも死の可能性が高い方に憑いたんだろう。
お前に憑いたらまたオレにやられるとでも思ったんだろう。
狡猾なやつだ。
しかし、オレはオレで間違った事はしていないと今でも思う。
これから先彼の死を一生背負っていかないとならん。
事実を受け止めて彼の分までしっかり生きろよ。」

頑張って生きるよ、オレ。

終。
※この事故は当時の新聞にも出てたそうです。
 S県での約25年位前の出来事だそうです。
 ちなみに先輩と今でも話するんですがお兄さんも住職もご健在だそうです。

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