洒落怖
ナビ

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私のじいちゃんが自分ちの山持ってたりしてそういう不思議な話を聞いてたりしたから、
電話しててなんとなく『これダメなやつかも』って気がして、最終手段に出た。

なんでもいいから彼に車走らせて、少しでも分かれ道とか曲がれそうな道があったら全部私に言えって伝えた。
私は電話だからどんな道か全くわからないけど、彼が『右に曲がれそうな道と左に入ってく脇道がある』とか言ったら
『じゃあ左の脇道』って言う感じ。
そこで彼が『でも左は物凄く狭いよ。右のが良い道だよ』とか言っても絶対左に曲がらせて彼には選ばせなかった。
彼に選ばせちゃ駄目だと思った。

全部勘だし、もはや彼がどこ走ってんのか私にも分からないし、
適当だったけどこの方法しかないと思いこんでて、なんか私も少しおかしかったかも。
304:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/03/29(日) 13:49:17.16 ID:5GcjwVNH0.net[3/7]
だってなんか彼が怖いんだよ。
電話向こうでどうしようって焦ってたのに、急に落ち着いた声で『あ、ここ夜景めっちゃ綺麗。すごいよ。(私)も今から来る?』とか突然言い出したり、
『なんか大丈夫そうだよ!帰れそう!帰れそう!帰れそう!』とか嬉しそうに言うの。

凄く怖くて、そのたび『いいから!曲がれそうな道あったら私に言って!それだけ考えてて!』って怒鳴ったり、
煙草吸えって言ったりして、結局30分くらい電話してた。

最終的には拍子抜け。
『あ、(私)の家に出た』って。
なんでやねん。

玄関出てみたら本当にいるし。
結局夕飯を私んちで食べてから、大きい道まで私が先導して彼を送り届けた。

幽霊とかは全く無かったけど、電話の向こうで相手が『帰れない』ってパニックになってく様子とか、
段々とどこかおかしいこと言い出す感じとかが本当に怖かったなあ。

でも一番怖かったのは彼だと思うし、
うちが父子家庭だったからたった半年の付き合いにして私・父・彼の三人で晩御飯食べることになった事とか、

とりあえず彼がひたすら可哀想な話でした。

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