洒落怖
戒め

この怖い話は約 3 分で読めます。

俺が関西の大学似通っていた時の時の話。当時つきあっていた彼女は歯科医の娘で、四国から出てきていた。
俺も四国から阪神圏に来ていて、同じ地方出身ということもあってサークルで意気投合、つきあうことになった。
彼女は二歳年下で俺とつきあうまで男性経験がないとのこと。
これは儲けもの、とばかりにいちから色々と教えていった。
ただ、3ヶ月経っても最後の一線だけはなかなか越えさせてもらえず、俺も面倒くさくなっていたので、
「好きな女とやれないこんな状況はイヤだ、好きだからやりたいんだ」と割と真摯な姿勢で頼んだ。
「おかあさんからそういうことは止められてるから・・・」と返す彼女に「俺は君の母親と恋愛しているんじゃなくて君としてる、君がイヤならやめるが、母の言いつけで出来ない、というのは承伏しかねる。
どうしても拒否するなら別れなきゃ精神衛生上悪い。」と返す俺。その日はそのままうやむやに。
一月位経った後、ようやく彼女も決意してくれて、その時が訪れたんだけど、いざ挿入っていう時に彼女が豹変。
別段酔っていた訳でもないのに目がトローンとしていて、充血。
言葉遣いもいつものかわいらしいものではなく、地元の方言でしかも老人が使うような古いもの。
ちなみになぜ方言がわかったかというと、俺自身の祖父母が彼女の県に住んでいたので。

523 本当にあった怖い名無し sage 2012/08/01(水) 17:05:44.43 ID:nIh0XZW20
うわごとのような彼女の言葉を要約すると「早く入れて欲しい、これで外に出られる、長年の悲願だった、これでやっとチガタエル(←?)」
若干引いたが、そこはそれ、やっと念願が叶うと猿状態の俺。
普通に事を済ませたその後。シーツに広がった血に左手を押しつけて、その血を自身の顔になすりつける彼女。
まさかメンヘラ!?
俺は感激もどこへやら、どん引き。
ピロートークしようにもずっと様子はおかしいままだし、顔は血で汚れてるしで、早々に「明日は一限からあるから」とそそくさと帰宅。

次の日から彼女はサークルに来なくなり、俺の電話にも出なくなって3日が過ぎた。
彼女のアパートを訪ねても留守、彼女の友人に尋ねても「ケンカでもしたんですか?」と、何も知らない様子。
俺は「嫌われたんだなー」と残念に思っていた。
そうこうしながら一週間から10日位経った日、同じサークルの後輩から彼女が実家に戻ったということを聞いた。
彼女に電話をしたら母親?とおぼしき人が出て「大学もやめさせる、もう関わり合いにならないで」と言い渡されたそうだ。
俺はそれでも彼女がまだ好きだったし、俺との行為の後すぐに音信不通になっていたしで、再度彼女の携帯に電話をしてみた。
電話に出たのは彼女の母親だった。
「なぜ娘と性行為をした、レイ*か、訴える!」とまくし立てられ、俺は「好きだからした、きちんと避妊もした、彼女も同意してくれた」と返した。
「あの子には大学進学前からちゃんと言っていたのに、性行為はするなと言っていたのに、アンタが戒めを破らせた、悔しい、悔しい」
「ウチの家系は地元で代々決められた相手と契らないと、大変なことになる」
「その決められた血筋じゃないと、ウロが起きて精神に異常をきたすのに!」
俺はなじられながらやっと「すみません、許嫁とかがいたんですか、ごめんなさい」と謝った。

この怖い話にコメントする

戒め
関連ワード