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176 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/16(金) 06:59
1時間と待たずに業者は到着しました。
整備業者は、何も言わずI号ESに向かって行きます。
私は管理室から連絡を受けたのだろうと思い、慌てて後を付いて行く
格好になりました。
I号ESに着くと、おもむろに業者は整備ハッチを開け、ESの下に潜っていきます。
私は、黙ってES室から離れた場所に立ち会っていると、ほんの10分もしない内に
ごうん、ヴィーンと音を立ててESは私に向かって登るように動き出しました。
しかしその後待てど暮らせど、業者が出てきません。
更に10分ぐらいすると、下の方から人影がESに乗って登って来るのが見えました。
私は、業者が下のハッチから出たのかと思い、「ご苦労様です、早かったですね。」
と声をかけました。しかし、確かに人影に見えたのに誰もいません。
只、空気が揺らいでESに人が乗っているかのように見えるだけです。
私は、突然全身を恐怖に襲われて、動く事が出来ません。
口をパクパク上下させるだけで、声も出ません。
10分ぐらい固まっていたでしょうか、突然無線から応答があり
それを合図に全身の緊張が解け、カラダが動くようになりました。
管理室からでした。
整備業者が到着したので、早く待機所に戻って来いと怒鳴っています。
え?・・・。
177 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/16(金) 06:59
後で聞いた話によると、I号ESは、以前整備中にESが動いて、
ベルト(足を乗せるところ)巻き込まれて死んだ人がいるそうです。
その後も、1人同じように亡くなり、事故が絶えないESだそうで、
整備業者の人も、作業を嫌がっていました。
時給は良かったのですが、これ以外のことも起き、私はこの仕事を
早々に辞めました。
拙い文章ですまない。