洒落怖
陰陽師

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「まぁ、払ってあげましょう。」師匠はその男性の後ろに立つと呪文を唱え始めました。そして、私に卵と酢を持ってくるように指示しました。そして、私がそれらの品物を取って戻ってきた時に見たモノは・・・。

周りに黒いモヤの毒気を撒き散らしながら男性の背中から体をだし、苦しそうに体をくねらせている赤紫色の巨大なムカデでした。
師匠は私から卵と酢を受け取ると、呪文を唱えながら、ムカデに卵をぶつけ、その後で酢をふりかけました。 「ギュキキィィィィィイィィィィ」 奇妙な声をあげ、巨大なムカデは男性の体から分離し、その後で師匠がまた呪文を唱えるとムカデは燃えて消え去りました。(その中年男性には見えなかったでしょうが。)

386 名前:某陰陽師 投稿日:2001/03/27(火) 23:38
そして私は男性に服を着せました。 男性は「体が軽くなりました。ありがとうございます。」と師匠と私に頭を下げました。 そして代金を聞いてきた男性に師匠は言いました「お代はいりません。 その代わり、それをどこで拾ったか教えなさい。」
男性は普段通り生活をしているといつの間にかああなっていたとしか言いません。
師匠は「では普段の生活を言ってみなさい。」と尋ねました。
男性がボソッと答えた事は 彼は3週間に一度、女性を買うそうです。
そして師匠はムカデの正体を語り出しました。

ムカデは『病魔』だったそうです。
師匠と男性の話を照らし合わせると、女性を買った時に性病を染され、病院に行く。
それを繰り返しているうちに病魔に魅入られたそうです

387 名前:某陰陽師 投稿日:2001/03/27(火) 23:39
こんなことを言うと男性に失礼かもしれませんが、あの病魔は健康な体であればまず憑かないタイプのものだったのです。  そして憑かれたとしても自然の産物を食べていれば下ろせたのですが、男性はインスタントしか食べていなかった。 そうした事が病魔を突け上がらせ、男性の生気を吸いつづけ私が「関わり合いにはなりたくない」と思うほど毒気を吐き出すレベルにまで成長してしまったのですね。
みなさんも健全な生活を送りましょう。  まぁ、怖くなかったかも知れませね。 そこのところはご勘弁を(^^;

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