洒落怖

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880 コンビニ sage New! 2006/11/09(木) 01:34:08 ID:wo4fJNVb0
数分猫と見つめあってるうちにMから返信
「ドアから入れたらいかんのか」お前頭いいなーっつかドアはいいんかい。
猫を入れて身体を拭いてやり課題を始めて数十分。
学校に向かう時間になったので洗濯物を取り込んで・・・って
窓開けないといかんがな。入れ忘れたことにして妹にメールで頼むかな、
と思ってたら嫌な音が。雨だ。しかもかなり大粒。迷っている暇はない!
近所に聞こえても構っていられるかとエロゲソングを大声で口ずさみ思い切って
窓を開けて洗濯物を入れ込む。
家族が多い分量があるので時間がかかり、
入れ終わる頃にふと気付いた雨が降っていない。
大粒の雨の音がいくつかしたはずなのに道路にも屋根にもその跡すら見当たらない
気のせいさ!そうだそうだ!気のせいだ!早く学校に行こう!
と笑顔を引きつらせながら室内に入ろうとしたが無茶苦茶冷気を感じて入れない。
こりゃーもうベランダから飛び降りるしかないかな!
とか思ったけどベランダから下は隣とうちの間にある塀かコンクリのドブなので
下手したら大怪我。びくびくしながら室内を窺うが何も見えないようなので
ダッシュで入って窓を閉めて財布と携帯だけ
持って家の外へ。そんで前回同様早いけどまあいい!学校行こう!
とチャリに乗ったが動かない。あれ、俺鍵抜いたっけ?ボケてんな。
と思ってポケットを探すが見当たらない。抜いたら大体ポケットに入れてるんだが・・・
家の中か?入りたくねえなあと思いながらも恐る恐るドアを開く
で、閉じた。
ななななな何かいる!ハッキリ見えんが(見たくない)が
確実に俺が出る前に居なかったものが居る
一瞬で閉じたので見えたのはせいぜい黒くて
サッカーとかバレーのボールくらいの大きさって事しか
わからなくて人間の頭ってあれくらいだっけとか嫌な想像が浮かんでくる。
過去に妹が乗っていたちょいちっちゃいチャリで行くしかねえと俺は決めた。

883 コンビニ sage New! 2006/11/09(木) 01:36:37 ID:wo4fJNVb0
駅に着くまでも目の端にチラチラ黒い丸いものが入ってきたがとにかく無視。
神社の鳥居の上、電信柱の陰、民家の塀の中、郵便局の屋根の上、信号の上、
所々に現れては消える。しかもものすげえ嫌な感じ。
うまく表現できないけど見てるだけでオエってしそう
ついでに言うとまだ塩分が摂りたいのは変わらなくて途中で
バイト先ではないコンビニで塩のポテチを買って食ったが足りなかった。
駅に着いたのは夕方で丁度高校生の帰宅ラッシュ。
ああ居るなと思ったMはやっぱり居て俺の顔を見るなり
「開けるなって言ったのに馬鹿だな」なんて言いやがった。
もっと分かりやすく言え!と怒るといきなり俺の背後を指差した。予想はついた。
「アレ」が居るんだろう。最早生首決定していた俺は絶対振り向かねえと断固拒否。
しかしMはいいからいいからっつって
振り向かせようとする。見たくないんだよ馬鹿かこの高校生。
何を言っても聞く気はないらしくとにかく振り向けの一点張り。
振り向けば直るのかと聞いても答えない。
しかしここで押し問答をするわけにも行かないし
駅前で言い争って交番に呼ばれたくも無い。
大人な俺は(周りに人が大勢いたのもあって)振り返ってやった

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