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639 職場の怖い話1 ◆WatDT1.QjM sage 2006/11/17(金) 00:52:49 ID:mnvpHoKU0
じゃ、>>555待ちの間に、ひとつ投下します。暇つぶしにどうぞ。
これから書くお話は、実話と伝聞が混ざっています。
人物も場所も特定できるのですが、推察できる記述は伏せさせて頂きます。
なぜならば、私が働いている会社の話だからです……(汗)。
私の会社は、その周辺ではランドマークである高層ビルに入っています。
このビルは、夜だけ誰も乗っていない&呼んでいないエレベーターが突然開くとか、
夜だけ誰も立っていない男子トイレの小便器の水が流れるなんて、毎晩のことなんです。
その中でも、特にテナントに忌み嫌われているフロアがあります。
ビルの下から1/3くらいのところです。
これは、一般の方がこのビルを外から見てもわかるはずです……その理由を書きます。
ある晩のこと。企画開発の中堅であるH君が遅くまで残って仕事をしていました。
現場の作業と、今後の企画業務の環境整備の仕事を命じられ、人の二倍働いていたんです。
H君が働くそのフロアは、ビルの下1/3とはいえ、地上10階以上です。
周囲のネオンや街灯、行き交う車のライトなどで、夜景がすごくキレイなんです。
考えすぎて疲れたH君は、夜景を見ながら疲れた頭をリフレッシュしようと、
ノビをしながら窓に近づき、窓際に立っていつもの夜景を楽しもうとしました。
……ふと気が付くと、目の前に夜景を遮るなにかがありました。
『??』
(続く)
640 職場の怖い話2 ◆WatDT1.QjM sage 2006/11/17(金) 00:53:23 ID:mnvpHoKU0
キレイな夜景を遮る『それ』は、青白い女性の顔だったそうです。
疲れた中での不意打ちだけに、H君は最初目の前の出来事が理解できなかったそうです。
いまの状況を頭の中で整理してから、がくがくと腰が抜けました。
地上10階以上の窓の外に女性の青白い顔だけがあり、いま彼と目が合っているんです。
その顔は無表情で、ただただじーっとH君を無言で見つめていたそうです。
腰が抜けたH君は、這うようにして逃げようとしました。
すると、女性の顔の下に突然腕が出てきて、両掌が窓に『ペタ』と押し付けられました。
その女性は、掌をペタペタと(パントマイムの透明の壁のように)動かしながら、
彼の動きを追いかけます。
右に逃げると右にペタペタ、左に逃げると左にペタペタ……。
彼は、やりかけの仕事も自分の荷物も放り出したまま、事務所を飛び出していきました。
翌日、H君は会社を休みました。
H君の電話を取り次いだ管理スタッフは、H君からその理由を聞きました。
彼女が窓を見ると、H君の言葉を裏付けるように、うっすらと手形がついていたそうです。
このビルは、毎日の窓の外の清掃を正午前に(ロボットで)行うのですが、
その清掃が終わるまで、窓の外に付いた手形は残っていたといいます。
そのすぐ後、このフロアの有志が集まって真偽を確かめようとしました。
そのときも、やはりその女性の顔に出くわしたそうです。
やはり無言で、有志たちの顔を、ただただじー…っと見つめていたとのことです。
(続く)