洒落怖
検視小屋

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191 本当にあった怖い名無し sage 2008/05/10(土) 13:00:06 ID:xSfzob9zO
その日から、度々その青い足の人を同じ場所で見かけるようになった。
何回か見て気付いたらしいが、青い足の人を見た後は、必ず検視小屋に死体が運び込まれてくる。
昼間でも夜でも、青い足の人が検視小屋の横にフラフラ立ち出したら、しばらくしてタンカが運び込まれる。
運んできた警察官は、すぐ横に立つ青い足の人には気付かない。
友達は、予知?それとも呪い?みたいな感じで、すっかり興奮して、しょっちゅうベランダの向こうを見るようになった。
怖いとか思わないらしい。
離れているし、まるでテレビの向こうのホラー映画を見る感覚なんだね。それも極めてリアルな。

192 本当にあった怖い名無し sage 2008/05/10(土) 13:02:33 ID:xSfzob9zO
そこまで一気に話して、友達はニヤニヤしながら俺の顔を見た。
そして「どう?今から見てみる?いるかもしれないよ?」とベランダの方を指差す。
悪趣味な奴と知ってたので、俺は無視して早く飲みに行こうと誘ったが、友達は俺がビビっていると思ったらしい。
してやったりという顔で、「なんてね!実はそこの警察署、この春に建て替えしたんだけど、その時小屋も潰されたんだよ。だから見ようにも見えないから安心しろよ!」と笑った。
俺はどうでもいいよと思いながら、早く出ようと催促した。
なぜなら、友達には言わなかったけど、その部屋物凄く臭かったんだ。
魚の内蔵が腐ったみたいな、それこそ吐いちゃうような臭いが充満してたよ。

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