洒落怖
増える足音

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ドンドン!!!!!ドンドンドンドンドンドンドン!!!!!ドンドンドンドン!!!ドンドンドンドンドンドン!!!!!ドンドンドンドンドンドン!!!!ドンドンドンドン!!!!!

隠れていたロッカーを、何かが叩き出した。
「うあ゛ぁああっ!!!」
俺は耳を押さえて叫んで、藤原君にしがみついた。藤原君は「だから言ったでしょ」と面倒くさそうに言うと
うざい、と一言、俺を引きはがし

「 や か ま し い わ !!! 」

とものすごい声で怒鳴った。そして用具入れのドアを蹴飛ばし、「帰るよ」と言ってスタスタ歩き出した。
俺は呆気に取られながらも慌てて藤原君を追った。辺りには何もいなかった。

「怖いと思うと寄ってくる、とか言うだろ。あれは、怖がることで鼓動が跳ね上がって、その音に釣られて寄ってくるんだよ」
とか意味のわからない蘊蓄を語りながら藤原君は校舎を出ていった。俺はもう何も言う気力がなかった。
その後藤原君と2ケツして帰り、しっかり肉まんをおごらされ、帰宅して布団に入ったときに肝心の宿題を再び忘れてきたことに気付いたが
もう全ては後の祭だった。

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