洒落怖
思い出の写真

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110 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/14(木) 14:26:24 ID:U+CBBnRq0
時間は流れて20歳のある日
俺は取り付かれたように、
心霊スポットに通っては夜通し写真を撮ってくる日々を送ってた
意気揚々と写真を撮りに行くんだけど、数時間もしたら腰やら足やら痛すぎて
まともに歩ける状態じゃなくなるんだわ。体は毎日のようにガタガタになってく。
ここでも色々あるんだけど、それはまた別で話す。

その当時の俺は、昼間学校、夜中は心霊スポット、明け方帰宅して身支度
そんな生活を繰り返してた。
それなりに回数を重ねるようになってから、肩こりが慢性化して悪化
首回して横を見る事も出来なくなるくらいになってた。
周りの連中は俺のしてる事を知ってたから、
絶対霊障だ。もー行くな。と、俺の事を心配してくれてた。
それなりに霊感のある友人が肩を揉んでくれて、昨晩の話をする。
そんなある日、いつものように俺の肩に手を乗せた友人がいきなり悲鳴を上げた。
「どしたん? なんか付いてきてた?w」
「今回はお払い行った方が良いかもしれんぞ」
「なにさ?w」
「お前の肩に手を乗せた時に、頭に顔がフラッシュバックしてきた、こんなん」
と、その頭に浮かんだという表情を真似る友人
大きく口を開け、頭を若干傾けた友人の顔は
小学生の頃に見つけた心霊写真と同じ顔だった。
「…冗談よめれよw」
「すっごい笑ってるか、すっごい苦しんでる、青いおっさんの顔だった」
「…」
「お前大丈夫か?」
俺は小学生の頃の話を友人に話した。内心穏やかじゃない。
友人の顔はあの思い出の写真とまったく同じ顔になってた。
あの日の記憶が一気に蘇る。
誰だかは分からないが昨日今日って話じゃないなら
大丈夫かというような話になって(根拠なし)その日は終了。
俺の心霊スポット巡りはまだ続くけど、それは別の話。

111 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/14(木) 14:27:11 ID:U+CBBnRq0
時間は流れて22歳のある日
20歳で実家を出ていた俺は、何の為だったか忘れたが実家に行ったんだ。
実家のリビングで何の気無しに母と話していた時に、夏恒例の番組
「あなたの知らない世界」が放送されてた。
ついつい2人で見入ったあと、別の番組で心霊写真特集。
見事なコンボに、ふと小学生の頃の写真の話を思い出した。
「あの写真さ、TVに送ったら絶対賞金貰える写真だったよね」
「あれ、あんたのひいじいちゃんよ」
「ん?」
「あんたが生まれるちょっと前に脳卒中で亡くなってるんだけど」
「…ふーん」
「あんたが泣いてるから心配して見に来てたんじゃないの?」
「そんなもんかね」
ひいじいちゃんは、3歳の俺も心霊スポットに馬鹿みたいに通う俺も
同じように見守ってくれていたようだ。

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