洒落怖
父の教育

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中には、蝋で作った人形(ひとがた)が大量(100や200どころではなかったと思う)に入っていた。
しかも、その全てに無数の針が刺さっている。

姉は嬉々とした口調でこんなことを言っていた。
「これねぇ、あの時(死亡届騒ぎ)からずーっとアイツに呪いかけてたの。
1日1本、アイツの顔思い浮かべながら『死ね、死ね、苦しみぬいて死ね』って念じながら刺してたの。
そしたら神様は聞き届けてくださったのねぇ、やっと死んでくれたわ!!
お葬式の時はもう嬉しくて嬉しくて、大笑いしたいのを必死に堪えてて大変だったけど、死体に唾吐いて
やりゃ良かったって今ちょっと後悔してるわwww
今度はねぇ、これ(蝋の人形)を1日1体『地獄で苦しめ』って念じながら燃やすの!
死んだって楽になんかさせてやらないんだから!!アタシが生きてる限りずっと呪ってやるんだから!!」

…その時の姉の顔を、私は生涯忘れることが出来ないだろう。
漫画とかで、精神がイッちゃった人の目を◎◎みたいに描いたりするけど、この時の姉は正にそういう
目をしていた。
この時の姉があまりにも恐ろしくて、その後徐々に連絡の機会も減り、その後すっかり疎遠になってしまった。

やがて、弟も妹も成人。それぞれに好い人とめぐり合って結婚し、家督は弟が継いだ。
が、弟夫婦から「大(おお)姉さんが恐い」と度々連絡が来るようになった。

899 同人板から sage 2009/10/12(月) 17:55:31 ID:3we/tmP/0
536 :2/2+1:2009/10/12(月) 15:47:07
ごめん、2/2で収まらなかったorz

聞くと、ひと月に2~3度姉から電話が来るのだが、何を言っているのか全くわからないという。
一度会話を録音したものを聞かせてもらったが、確かに何を言っているのかわからない。
文法や文脈がおかしい、というものではなく、何と言うか既に人類の言語ですらない。
「のくしーっかたかん!よまーっそっろめらつなちきしーーー!!!はのきせ~!」みたいな、ただ単に五十音を
でたらめに並べて叫んでいるだけ…といった感じ。
そして週に何度も、姉の長男(当時中3)と長女(当時小5)から「お母さんがおかしなことを言う、恐い」という
電話も来ていると。
当時義兄(姉の旦那)は単身赴任で遠方に住んでいて、子供達が母親の異変を訴えても「またまた~wwパパを
びっくりさせようとしてもそのテには乗らないゾッ♪」みたいに真に受けなかったらしい。
なので、私と母から義兄に連絡、急いで駆けつけた義兄は録音された姉からの電話を聞いて漸く事態の異常さを
認識。

その後、姉は“外から鍵がかかり、窓に鉄格子が嵌められた、場合によってはカメラで24時間監視”な病院に
入院した。
その病院に辿り着くまで、義兄と伯父と母が何人もの精神科医やカウンセラーに診察・相談し、何度も大病院の
精神科に入院させたが、原因は一切不明で症状が改善することもなかったそうだ。
別の病院にいた頃に一度だけ姉を見舞ったことがあるが、その時の姉の目は、父の葬儀の時と同じ◎◎だった。

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