洒落怖

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820 本当にあった怖い名無し sage 2009/05/31(日) 23:02:38 ID:tGX9DKtO0
最近、「死にたくない、けど・・・(?きこえない)」とか「あなたの事を思って・・・(聞こえない)」とか
なにやら尋常でない切羽詰った会話が聞こえてきてた。
俺はアパートの102号室。101の壁に耳をあてると何となく103から聞こえる気がして、103に
耳をあてると101?か?2Fかもしれない。判らないけどこのご時世、最近も2Fの奥さんが
「お金貸してください、どうか主人に内緒で」などと、見たことあっても話したこともないのに
のこのこ頼みにきた。当然峻拒だが、どこも一杯一杯のようだ。極力何にも関らずにいかねば。
そう思った矢先の出来事だ。
そういえば最近、住人が減っている。両隣、104、105、106、その先はいるようだ、カーテン
掛かっているからな。それにしてもまたあの会話「死にたくない」後はうんたらかんたら聞こえん。
2Fか。2Fは誰も減ってないな。頭の中で何か違和感を感じはじめた。異変はそれだけじゃない
からだ。

最近出勤時1Fの奴がお経を唱えはじめた、帰宅の時もきこえる。このアパートは奴も長いが
俺も長い。帰宅時間は不規則なのにいつも聞こえる。
最近急に唱えだし何時もきこえる、何で。
しかも帰宅し車を裏手に駐車し、2Fのカーテン全開だから何となく見たら独身おっさんが俺を
ガン見する。俺もひるまず見返すがそういえばこれもごく最近だ。

859 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/06/01(月) 01:01:50 ID:BWHvithr0
一家心中ぽい会話の発信源は何処なんだ!鈍感な俺はしばし考えた、そしていやーな回答が
薄々みえてきた。ここか?このへん?訳判んない。いきなりそれは無いだろう。
自分中心に、まるで自分に何か憑いていると考えるとつじつまが合ってしまう。
さてそろそろ俺も分裂になってきたのか、それにしても誰かが意地悪するだの近所が笑うだの
デムパで操られるだのがサッパリない。最近の出来事で思い当たるものは、あるにはある。
アパートこそ十年ほどいるものの地元の住人でもないので、曲がると先の分からない道も
いくつかある。面倒でどうでも良かったのだが、最近そこに車を向けた。
細い道ばかりで疲れたところに神社があり、楽に駐車出来るようなのでたまたまそこで休憩した。
鳥居は石で安政時代のものだった。昔特有の組み方なのでその時代のものだろう。
この神社は住宅地の中にありながら、放置された神社だった。神社は半壊、左右の社の中に
放置された木製の仏像。片方は恐らく昭和のものだろう。まだ新しいが見たくない気持ち悪さだ。
もう一つの社に収められ放置された仏像にはぎょっとした。
恐らく安政のものだろう左右の手首は折れ床に転がっていた。台座は腐り立ち姿の体は棺おけ
のごとき収納箱の中で傾いていた。軽く微笑んだ顔は他に比して不自然に白く欠損はない。
暗いなかで異様に目立ちとてもではない気持ち悪さを放ちつつ、何故か惹かれるのだ。
早々に立ち去りたいなかで携帯のシャッターを押し写真に残した。後で誰かに見せようと思って。

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