洒落怖
ヒトガタ

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一週間後、いつも通り麻雀しにC宅へ。
いつもなら6時になると自然と4人集まるはずが、7時になってもAが来ない。
痺れを切らしたBが電話をするが電源が入ってない。
何か用事でもあったんだろう、しかたなく3人で遊んで深夜解散した。
それからまた一週間、例の如くC宅へ・・・やはりAが来ない、連絡もとれない、さすがに心配になった俺はAの家へ直接行く事に。
インターホンを鳴らすと母が出た、『Aは今ちょっと・・・』
とりあえず話だけでも聞かせてもらいたいと、上がらせてもらった。
A母『(俺)君だから話すけど・・・Aが・・・Aが自殺未遂したの』
A母によると廃病院へ行った翌日、Aは冷蔵庫にネクタイを挟んで首を掛けてぶら下がって(?)たそうだ。

736 本当にあった怖い名無し sage 2009/03/13(金) 01:49:28 ID:U12u74cdO
A母『悩んでる様子もなかったし、仕事も休まないで行ってたのに・・・どうして・・・』
あのAが自殺なんて有り得ない。(あそこで憑かれたのか?)・・・それしか考えられなかった。
A母『私も一人(A父とは離婚)だから心配で心配で・・・実は今、精神病院の隔離室に入れてもらってるの・・・』
色々話しはしたが、結局A母には本当の事を言えなかった。
家を出てすぐBとCに電話で伝える、B『マズイ事になったな・・・』
翌日、2人で(Bは仕事の為)Aの入院した病院へ行ってみる事にした。

閉鎖病棟、初めて感じる雰囲気・・・ナースステーションへ通されると患者名と関係を聞かれた。
看護師『Aさんは今面会できる状況ではないので』
わかってはいたが、このまま帰るわけにもいかず、看護師にあの日あった事を話した。
看護師は困ったような顔であっさり応えた『医師ではないので何とも言えませんが、直接の原因ではないでしょう』
・・・だよな、普通は霊のせいだなんてオカルト信じるわけない。
俺らすっかり変人扱いw
結局、プライバシーが何とかで様子を聞く事すら出来ず、病院を後にした。

それから何度かA母にも様子を聞こうとしたが、『今はそっとしておいてあげて』と応えるばかりで、何も聞き出せなかった。

Aはまだ入院中、面会はできない。
俺らはあの日の事を心から後悔した、今はただAの回復を祈る事しかできない。
・・・近いうち、あの場所に線香でもあげにいこうかな。
A、早く戻って来てくれ!

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