洒落怖
トンじい

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翌日僕たちは、トンじいのところに怖くて行けませんでした。
Yの話だと、Yの父親は翌日の朝に帰ってきて二度とトンネルに近寄るなといったそうです。

379 じつ8⑤ ラスト sage 2009/11/29(日) 22:14:15 ID:7p3nKMO3O
一週間ほどたってよくやく僕らはトンネルに行きました。
お詫びにとファンタを沢山持って。
しかしトンじいはいませんでした。がらんとしたトンネルは静まりかえって
トンじいが使っていたござがそのままにひかれてました。
暫く待ちましたが、仕方ないのでファンタを置いて僕たちは帰りました。

その翌日再びトンネルにいくと、トンじいはやはりおらず。
昨日置いたファンタはそのままの状態で置いてありました。
僕は急に不安になってきました。トンネル内の赤黒い汚れが、トンじいの血に見えたのです。
Yは膝をついて号泣し、
「ごめんな、ごめんな、トンじい」
と繰り返していました。

それから次第にYとも疎遠になりトンじいと会うことも二度とありませんでした。
大人になって母に昔トンネルに住んでいる人がいたというと教えてくれました。
「昔、○○地区に大山さんって人がおってね。一家心中なさったんよ
自宅に火をつけて娘さんも、奥さんも亡くなったんやけど大山さんは助かってしまって。
ただ隣の家にも延焼してしまってね。結局○○地区の人から追い出されてね。
本当か嘘かトンネルに住んでるって聞いたけど。その人かもしれんね。
○○地区の奴らは本当に酷いことするよ」

これで終わりです。
トンじいがどうなったのか僕にはわかりません。もしかしたら別の場所に移動して、今も元気にしているのかもしれません。
ただ曖昧な記憶で思い返すのです、あの日以来Yの父親が持っていったスコップはYの家で見なくなったこと。
Yの「ごめんな」の意味を。

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  • 匿名 より:

    本当ならyもその糞親父もクズだろ

  • トンじい