洒落怖
帰省

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おととい盆で家に帰ってきて早々、姉から聞かされた話

当方実家が岩手の内陸にあるのだが、姉の知り合いが数人で被災地である宮古市に華道を教えに行ったそうだ
心が荒んでいた被災者には大変喜ばれ、さぁ盛岡に帰ろうと車に乗り込んだときだった

突然、知らない人が「盛岡まで乗せてください!」と言いながら勝手に後部座席に乗りこんできたのだそうだ
当然びっくりして「なんだこの人!?」と思ったそうだが、まぁそこは被災地だし、帰宅難民かハイカーだろうと思い、
断ることもなくその人を車に乗せてやったそうだ

盛岡から宮古市までは国道を2時間半ぐらい走るのだが、その間にも、その人は後ろの人と普通に世間話をしていたという

長いドライブも終わり、車は盛岡市に入った
そういえば家を聞いていなかったなぁと思ったその人が「すみません、家がどこにあるのか教えてくれませんか?」と後ろを振り返ったら、

誰も乗ってなかった

宮古市でたまたま被災した人が盛岡にそうやって帰ってきたのだろうと姉は語る。盆だし
お盆中に被災地に行った人がここにいるか知らんが、そういう人がいたら無碍にせず乗せてやれよ

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