洒落怖
アカエ様

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かなり本気の拳骨ともう一怒鳴り食らっておれが、C子のところまでひっぱってA太父をつれていくと、干物ではなく太ったままのC子が倒れていた。
あの爺さんも、串で刺された跡もきれいさっぱりもなくなっていた。

208 本当にあった怖い名無し sage 2011/05/26(木) 23:49:41.12 ID:WgFZzPTu0
結局C子はかくれんぼ中にこけて頭打って気絶していたと言うことで病院に運ばれた、その日の夕方には目を覚ましたらしい。
一方で俺ら3人は死ぬほど説教食らったが、俺はさっきの光景が目に焼きついていてろくに説教も聴いていなかった。

それから数日はC子は何もなくぴんぴんしていて近所のクソガキの上に君臨していた、おれも、アレは暑さでおかしくなってみた幻だろうと思い込み始めていた。
しかし一週間ほどしたころからガキの俺らの目にも見えてやせ始め、しまいにはかその姿を見なくなっていた。
どうやら、何かの病気をしたらしく俺は母親に連れられてA太B朗やらと一緒にC子の見舞いへ行った、そこにいたC子は以前の憎たらしく太っていたC子ではなく
ずい分とやせ細った姿だった、しかもやせているのではなく見るからに肌に水気がなく、子供とは思えないほどしわだらけになっていた。
あの時の干物の2,3歩手前というかんじだった、俺はもうこいつ死ぬんだなと思った。
見舞いから帰るとにおれは母親に例の爺さんと串に刺されたC子のことを話した。
母は俺の話を聞き終えると、そう、と一言だけ言ってどこかに電話をかけた、そして電話が終わると。明日その時のことを聞きに人が来るから正直に答えなさいと
俺に言った、普段にもまして辛気臭いな、と俺は思った。

209 本当にあった怖い名無し sage 2011/05/26(木) 23:51:52.03 ID:WgFZzPTu0
次の日、学校の授業の途中に校長に呼び出され校長室で見知らぬおっさんに爺さんとC子の話を聞かれた。
そのおっさんは古い絵を見せてきて、その爺さんはこんな格好じゃなかった?と聞いてきた。
その絵にはみすぼらしい格好をして頭が不自然に三角な男と、例の爺さんみたいなきれいな和服をきた男がが描かれていたので俺はこっち和服の男の格好に似ていると答えた。
すると、おっさんはため息を一つ吐いて、校長にどうやらアカエ様ではないようなのでこれ以上の心配はないでしょうと言った。
校長も何か安心したような感じだった。
そのあと、俺を無視して、今年は豊漁になるだとか、漁協からC子の家に見舞金を出すとか言う話をしていたが、俺がまだいることに気づき、すぐに追い出され俺は授業に戻った。

C子は結局そのあと割りとすぐ死んだ。
C子の葬式では悲しそうなのはC子の家族だけで、他の大人はみんなニコニコにしていてうれしそうな感じだった。
正直、俺もC子が嫌いだったので心のそこではうれしかったが、今まで経験した葬式との違いにすこし不気味におもっていた。
俺の父親もC子の両親に、神様が持っていったようなものだから。と変な慰めをしていたのを覚えている。

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