洒落怖
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いきなりのことに自分はそれを呆然と見ていました。
女は泣きながらですが、それでも比較的落ち着いてそう言ってました。
二度しか見なかったので、詳細は違うかもしれません。
でもあまりにインパクトがあったので、確かそんな内容だったと記憶しています。
しかし、最後だけはいまでもハッキリと覚えています。
「お願いだから助けて!もうダメ!もうイヤァー!」
と女が狂ったような悲鳴を上げ、そこでビデオはまた終わったのです。
あまりの怖さに長い間動けず呆然としていると、テープ自体が終わったらしく、
ビデオ再生そのものが終わりました。
そこで我に帰り、怖かったけどもう一度巻き戻して再生して二度目を見ました。
どう見てもふざけてるように見えません。
少し迷いましたが、そのビデオを持って慌てて警察に行きました。

680 本当にあった怖い名無し sage 2011/02/07(月) 20:03:34 ID:rRBkcMkG0
あったことを全て話し、そのビデオも渡しました。
警察は最初いぶかしげにしてましたが、ビデオを確認すると
これはただ事でないと認識したらしく、事件として捜査を始めたようです。
そして数日後、あの女性を無事保護したという連絡がありました。
心身共かなり衰弱していたけど意識もあって命に別状はないという話で
とりあえずホッとしました。

そして後々になってこれは以下のような数々の幸運が重なって女性を救出できたことがわかりました。
・ビデオが編集作業などをまったく必要としないタイプのものであったこと。
(主観視点の手持ちカメラ方式で最初から最後まで撮りっぱなしの長回しです)
・それ故、さほどしっかり撮影した内容を確認せずダビングしたこと。
(少なくとも撮影が終わってる箇所からテープの残りを最後まで確認する必要などない)
・裏ビデオはダビングされたテープからまたダビングする粗悪品が多い中、
 このビデオは全てマスターテープからダビングされてたこと(その為画質がよかった)
・撮影した人間が女性がいた部屋にビデオカメラを忘れ、女性がとっさに気転を利かせたこと。
・普通はダビングする時は本編が終わればその時点でさっさと停止するのだが、
 これをダビングしてた下っ端のヤクザ(?)がうっかり居眠りをしてしまい、
 テープが全て終わるまでダビングしてしまったこと。
 さらにそれを確認せずにただ巻き戻しだけして製品にしたこと。
・そして何の因果か知らないがそれを買ったのが自分で、たまたま最後まで見た事。

女性が助かったのはよかったですが、自分はそれがトラウマになって、
「AV恐怖症」になりました。大好きだった裏ビデオはもちろん、普通のAVも怖くなりました。
特にあの「ザーッ」という砂嵐画面はビデオにしろテレビにしろ怖くて仕方ありません。
最近はDVDやデジタル放送になって砂嵐も少なくなったのでホッとしてます。
しかし、一番悲劇だったのはそれがきっかけでインポになったことです・・・

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