洒落怖
ボールを持つ少女

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が、その行動はもしかしたらダメだったのかもしれない。
その日から彼女を毎日のように見る事になる。だけど彼女は何もしない。
驚くことはあるが彼女は俺をみて笑うか手にもっているボールで一人遊びをしているだけだった。
そして恐怖心というものは少なからずはあったが別にこのままでも気になるものではなかったが
2年ぐらいたったある日、もの凄い怖い夢をみることになる。

28 3 sage 2010/04/14(水) 03:04:53 ID:eaQSaSBf0
その夢はいきなり目の前で家が燃えている夢だった。
けど、自分の家じゃない知らない誰かの家。その家の中に彼女はいました。
泣き叫ぶ小さな女の子と女の子を抱える一人の女性の姿。次第に火は強まり女の子と女性の悲鳴が聞こえなくなるまでずっと僕はその光景を見続けていました。
熱さが自分に伝わり死ぬということを夢の中でまじまじと強制で体験したような感覚でした。
僕は夢から覚めると恐怖と気持ち悪さにトイレで吐いてしまいました。

その日からを境に女の子以外の見てはいけないものまで見えるようになります。
交差点にいる人。姿が半分しか見えない人。起きたら布団の中に人がいたこともあります。
誰も相談できる人がいないし引かれるのが嫌で誰にもその相談はしませんでした。
僕は次第に欝になり病院にまで通うようになります。
母には病気だからそんな風に見えるのかもしれないと言われる始末。当たり前かもしれませんが・・・。

僕はそのまま20歳を越えました。仕事関係で引っ越しをすると女の子は見えませんが
極まれにいまだに見てはいけないものを見てしまいます。そして夢もたまに見てしまう・・・。
実家にいる母の電話越しにボールをつく音が聞こえることもあります。
一生僕はこの不安と付き合うことになるのでしょうか・・・。今は実家に帰るのが怖くて仕方ありません。

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