洒落怖
夢か真かどっちなんだ計画

この怖い話は約 4 分で読めます。

そしてそのプラン「夢か真かどっちなんだ計画」を実行に移す絶好の機会がやってきました。
その「絶好の機会」がやってきたのですが、その前に「色々な奇妙な経験」の中からもう一つお話ししましょう。

194 4 sage New! 2009/10/19(月) 21:42:32 ID:vsnr7kyQP
その日も僕は金縛りにあいました。その頃は体がヘリコプターのようにクルクル回ることが多々あったので、ひたすら何も起こらないようにと「ジッ」としていたのです。
金縛りの最中はとても苦しいので、金縛りが解けた時は(かなり力がいるのですが)頑張って起きあがり、息を整えて正常な状態にもどすのが日課(?)になっていました。

僕は、もうそろそろ体が動くのではないかと思い、時々上体を起こそうとしますが、たいがいは体は動きません。
ところがその時、 「ふわっ」 と上体が起きあがったのであります。
「ああ、金縛りが解けた」と思った僕は手をついて下かがみになったのだけど、思わず僕は「ぎょっ」としました。だって「自分の顔」が見えたのですからね。

「そ、それは幽体分離だ」と思う人がいるかもしれません。その頃僕もそう思ったんですよ。学校に行って友達に話したらずいぶん「羨ましがられた」ものでした。
ただ、訳が分からないのは自分の顔が見えて驚いた直後「目が覚めた」感覚になるんですね。
その時は多少ボルテージが上がっていて「い、今のは・・・」なーんて思うのですが、時間が経つと「あれはやっぱり夢だったのかなぁ」って気持ちになるのです。
そんな事があったりしたものだから、僕は「夢か真か白黒ハッキリさせてやろう」と、とある実験を企画しそのチャンスを待っていたのでありました。
で、その時が来たのであります。

195 5 sage New! 2009/10/19(月) 21:44:53 ID:vsnr7kyQP
僕は試験があると、一度寝てから9時頃目を覚まし「深夜ラジオ」を聞きながら勉強するのが常でした。(年がばれますね)
その日は台風が来ていて嵐の夜でした。外からバタバタという風の音が確かに聞こえていました。
で、僕は勉強前の仮眠で布団に入っていたのであります。でもって「今日は金縛りにあう」予感がたっぷりの日でした。(わかるんですよ)
そして、僕の目の前には照明付きの時計がありました。
「よーし、耳は聞こえている。目は見えている。
これが夢であるわけがない」その確信を失わないように「僕は間違いなく目が覚めているぞ、さぁ、いつでも金縛りになってみろ」 と、実験が開始したのでありました。
耳には最新の注意を払い、時計から目を離さないように、全神経を集中させて金縛りになるのを待ちました。

196 6 sage New! 2009/10/19(月) 21:45:37 ID:vsnr7kyQP
とにかく、金縛りで見る物が幻なのか現実なのかをはっきりすべく「目は見える、耳は聞こえる」状態でとうとう金縛りになったのであります。
この絶好の機会に「今は間違いなく起きているぞ」と自分に言い聞かせながら、まずは金縛り状態であることを確認しました。
すると確かに体は動きません。目は時計を見ていて、耳には電話で母が話す声などが聞こえています。
「俺は起きているぞ」と自分に言い聞かせつつ、僕は左手を上げようと思いました。
この間のように、上体がもちあがって自分の顔が見えたなんていったらシャレになりませんので、まずは左手から・・・と思ったのです。
肘から先を上げようと力を入れると、思ったより簡単にスーッと手が持ち上がりました。
と、その瞬間・・・

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