洒落怖
霊力

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まぁMの遅刻グセは毎回のことだったし、
「またか」と思いながら待つことにした。

しかし30分経っても彼は現れない。
さすがにイライラしてきたころ、再びMからメールが来た。
「今K(友達)の家の前で話してるんだけど、来る?」と。

普段温厚な俺もさすがにキレた。
集合時間過ぎてから「ちょっと遅れる」とか言って、
さらにそれが別の友達と喋っているからっていう理由で、
さらにさらに、その後30分以上も連絡なしで、
挙句の果てには、待たせてる俺を自分がいるところに来させるなんて、フザけるのもいい加減にしろ!!

そして俺は、何もない空間に向かって思いっきり蹴りを入れ、
もうメール無視して帰ろうとした。
しかし、Mに一言言ってやらないと気が済まないと思い、
俺はKのアパートへと向かった。

298 その4 2009/09/29(火) 23:23:04 ID:uwMnKvKR0
MとKは、Kのアパートの前の道で話していた。
俺が近寄っていくと、Mは慌てたように「ちょっと聞いてくれよ!」と言ってきた。

「謝りの言葉もねーのかよ」と思いながらも事情を聞くと、「俺のチャリが壊れた!」と。
そんときはただ「ざまぁwww」としか思わなかったんだけど、
詳しくそのときの状況を聞いて驚いた。

MとKが喋っていると、どうやら側に停めておいたチャリの前輪ブレーキのワイヤーが、
何の前触れもなく切れたらしい。
チャリを何かにぶつけたわけでもなく、倒してしまったわけでもなく、
ましてや触れてさえいないのに、
突然「バチン!」と音がして、ワイヤーが切れてしまった、と。

壊れた時間をMに聞くと、「お前に最後にメール送った直後だった」と。
ってことは、俺がキレた瞬間ってことか・・・

偶然かもしれないが、人の強い「思い」や「念」っていうのは、ものすごい力を持っているのかも・・・と思わせてくれた2つのエピソードですた。

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