洒落怖
買取査定

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加工組は1階の方で、査定の俺は2階の事務所で黙々と続けた。
で、俺が一人で事務所に篭ってると、どうも背後に人の気配を感じる。じっと見つめられてる感じ。
でも、誰かが入って来た音はしなかった。
で、途中からすぐ後ろで俺の査定をじっと覗き込む感じがした。やっぱり、気になるので後ろを振り返ると
そこには誰もいない。やっぱり、一人だから緊張してそんな感じがしたんだろうと思っていると、
視界の端っこの方に白髪のお爺さんが見ているのが見えた。ぞっとして、没頭するように査定を進めた。

まだ続く

424 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/02/18(水) 06:26:30 ID:1Dad90oX0
査定の方も大分目処が見え、明日の早番に引き継げるくらいまで終わらせることができた。
丁度午前2時くらいになり、下の加工組が休憩を取ろうと言って来た。
休憩室で煙草を吸いながら、今日の大型買取について話した。

俺「元の持ち主の顔写真とか見た?」
加工組の中番「いや、見てないけど・・・」
俺「依頼主って結構年配?」
中番「60ちょいだったかな?なんで??」
俺「いや、査定してるとき白髪のお爺さんに見られてる気がして。」
中番「それは気のせいだってww」
他の加工組「そういえば、なんで病気か何かで亡くなったの?」
中番「いやー、さすがにそこまでは知らないなぁ」

そういうやり取りをしながら、2時30分くらいになったのでお互いの作業に戻ることになった。
俺の作業は後は、片付けと引継ぎだけだったからさっさと終わらせて帰ろうと思った。
2時45分くらいになって加工組の一人が一階が寒いからウィンドブレーカーを取りに来て、
出て行った後、急に事務所の空気が重くなった。それに凄い寒気がした。
早く帰りたい一身で色々作業をやって、何時かなと思って時計を見たら、まだ45分から、5分くらい
しか経過してなかった。それから、凄い呼吸がし辛くなった。
マラソンした後の、ゼーゼー言う感じ。55分くらいになった頃には、苦しくなった。
体も重くなった。時計を見ると、2時58分くらいだった。
急に3時にこの部屋にいるのは危険だと思った俺は、急いで事務所から出て、
3階にあるトイレに入った。で、個室に入った時、急に持ち主は心臓が悪くて病院に入院してて、
心臓発作で亡くなったんじゃねぇと思った。
だから、本の間に心臓外科からの茶封筒があったんだと納得できた。

それから、急いで作業終わらせて帰宅した次第。

長々と駄文を書いてスマソ。

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