心霊スポット・肝試しでの怖い体験
実況メール

この怖い話は約 3 分で読めます。

230 その4 sage New! 2008/03/12(水) 01:30:00 ID:nI5VHqksO
私達は病院の周りを見て回り、比較的壊しやすそうな窓に当たりをつけ
車から工具を下ろしてきて、窓についていた板を外し始めた。
携帯は相変わらず着信音を奏でている
何とか、人が通れる程に穴を広げ、ライトを持ち、先に住職が入っていった。
私も直ぐ後を追った
明かりがついていたのは二階、着信音も二階から聞こえる。
再び湧き上がる恐怖を必死に堪えながら、住職と共に二階へ…
明かりがついていたのは…204号室…やっぱり…重い足を必死に動かして、その部屋に向かう。
そして…意を決して、部屋を覗く…ベットが2つ、向かい合わせにある…
「嘘でしょう?!」
ベットに、寝ていたのは…未だに意識の戻らない二人…
「有り得ないって!なんなのこれ!」
既にパニックになり始めていると
『うわっ!』
後ろにいた住職の声
「どうしたんですか?」
声をかけつつ振り返ると…住職の姿はなく…変わりに…虚ろな目をした、精神を病んだ二人…
「あああああああ!」
すっかりパニックになる私の左耳に…
【あははははは~】
あの女の声が響く、慌てて左を振り返ると、今度は右から。
更に部屋全体に…
ここでまたもや気を失った様だ。

231 その5 sage New! 2008/03/12(水) 01:31:00 ID:nI5VHqksO
気が付くと、お寺の本堂に寝かされていた。
目の前では、台の上に古い携帯を置き、住職が一心不乱に読経していた。
「あの…」
私が声をかけると、住職はゆっくり振り返った。住職の話によると、あの部屋を覗いた時、廊下の奥から着信音が聞こえたらしい。
住職は直ぐにそちらに気を取られ凝視していると、私の叫び声が聞こえ、慌てて目を戻すと、ベットの上に携帯があったので
その携帯を数珠で縛ると、倒れた私を抱えて、寺まで来て
それからずっと、携帯を取り巻く邪気を祓い続けたらしい
あの時私が見た四人は、幻覚だと告げられた。
『さて、これで携帯についていた邪気は祓いました。』
ゆっくりと静かに、住職に告げられた。
「ありがとうございます」
丁寧にお礼を言い、住職のお弟子さんが取ってきてくれた
私の車に乗り込み、帰宅した。
やっと解放されたのだ。理不尽な霊障に悩まされることはもうないのだ
そう思うと、とめどなく涙が流れた。

そして現在…私は未だに、あの日になると来るメールに悩まされている。
何度携帯を変えようとも、あの日が来る度に…
私はいつかこの恐怖から解放されるのだろうか…
それとも………
【ウフフ】
そんな笑い声が聞こえたような気がした…

この怖い話にコメントする

「実況メール」と関連する話(心霊スポット・肝試しでの怖い体験)

実況メール