心霊スポット・肝試しでの怖い体験
きまり

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老婆らが帰った後、写真を撮ったグル-プの一人が自分達が来る前から、あの子達は廃虚のどこかに隠れていたことに気付いた。
隠れる場所といえば、穴のあいた床下か、仏壇の横にある押し入れ、または問題の部屋のベット下・・・・・・
ともかく、そのことの不気味さと恐怖感を抑えて、私たちは6人が部屋の中に入り、5人が外で万が一のことを考え各車のエンジンをかけたまま待つことになった。
私は中に入ることになった。

階段は一列にならばないと上れない構造で私は前から3番目で、上りながら
『こういう場合は、もし霊が出るなら、じわじわりと前触れがあるんだろうな』
と勝手に想像していたが、前の二人(男と女)が部屋に入った瞬間、男の悲鳴とともにその想像が一瞬に崩れた・・・
私たちは何事かと思い部屋に駆け込んだ。
そしたら、女が虚ろな目で仰向けに倒れており、くねくねしながら何か呟いていた。
はじめは小声だったが、いきなり甲高い声で笑い、
「きまりだよ、あはは、きまりだから、きりはずしても駄目なの、また行くよ」
と叫びはじめた。
私たちは焦り、女を担ぎ、一目散に部屋から逃げて車に飛び乗った。
みんな無我夢中で自分の連れとは別の車に飛び乗った。
私は担がなかった方だが、女と同じ車に乗った。
女の方は半分気を失っている状態で、汗をびっしりかいていた。
先頭の車に続き私たちはファミレスに入った。
女はすぐに別の子とトイレに入り吐いた後、気を取り戻した。
みんなしばらく放心状態だったが、女がポケットに何か入っていると言った。
それはあの部屋に散らばっていた1枚の写真で、それを見て、みんな凍りついた。

日付は1979、11.3で写っていたのは女の子で顔が、廃虚から出てきたあの三人の女の子の、意味不明なことを叫んだ方ともの凄く似ていた。
女は写真を見て泣き出した。
女が言うには、
「部屋に入ったら写真の子がベットに正座で座っており、目が合うとニヤつきながら、立ち上がり飛びついてきて、息苦しくなり、意識が飛んで気が付いたら車に乗っていたと・・・」

女を落ち着かせた後、写真は一番はじめにきたグル-プの人達が保管することになり、我々は朝になるのを待って、解散した。

肝試し話は、これで終わりですが、後日談が恐怖の始まりでまだ続います。
過去を振り返り反省しながら、みなさんに話してます。
『きまり』が分かった今、朝になるのを待って、みんなで連れて行くつもりです。

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