心霊スポット・肝試しでの怖い体験
禍垂

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妨害って…緊張しながらHさん宅で早めに夕食を頂き、皆お風呂に入り体を清め一晩を過ごす部屋に入りました。

何て事はない普通の部屋でした、四方、天井、畳みの下のお札さえ無ければ…

皆一言も喋らずに夜を待ち指定された時間を待ちました。

591 本当にあった怖い名無し New! 2012/04/25(水) 13:17:42.04 ID:6pi+H7+KO
Hさんが指定した時間は7時、それまではUを家には入れないようにするし、Hさんもいるようですが7時が来たらHさんは家を出て、Uを家に招きいれなけばならない。
極力部外者がいる事を避け意識を完全にそらさなければならないみたいだった。

そして指定された7時が来ました、元々馬鹿の代表みたいな3人でしたし、Hさんから出された普段飲めない日本酒に皆大はしゃぎ、しかし俺は万が一を考え酒はおろか何一つ口にしてはいけないという辛い一晩でした。

ですが、相槌を打つだけでも以外と時間が経つのは早くあっという間に11時に差し掛かろうとしていました、妨害も無くこのまま何事無く一晩過ぎて欲しかったのですがそうは行きませんでした…。
そして時刻が11時を回った辺りでついにUの妨害が始まりました。
最初に聞こえたのは廊下を歩く足音、等間隔でペタッ…ペタッという足音でした。
皆すぐに気付き一瞬静まりかえりましたが絶えずという言葉を思い出し、また大声で騒ぎ始めました。

その後はラップ音?みたいにバキッカチッと部屋中から音が鳴り始めました。
ですが、そこは馬鹿3人です、恐怖より負けられるかと馬鹿な考えが勝ったのか今まで以上に騒ぎ始めました、特にTの騒ぎっぷりは半端じゃなく恐怖より頼もしさを覚えました。

593 本当にあった怖い名無し New! 2012/04/25(水) 13:53:08.40 ID:6pi+H7+KO
そして、妨害にも負けず必死に騒ぎ続け2時に差し掛かった時に最後の妨害が始まりました。
部屋中からさっきの音とは比べられない位まるで思い切り壁を殴り付けるようにガンガン音が鳴り出し、あの嗽のようなゴロゴロの声で「アァ…アァ…ガガ」と叫んでいるのです。
流石に馬鹿3人もこれにはビビり、騒ぎ方も小さくなりこれはヤバイと感じ始めました。
音と声は激しさを増すばかりで一向に止まず、全員蒼白になりついに騒ぎが完全に沈黙しました。
俺はああ終わったなと思いましたが時計を見るとすでに5時を回っていました、堪えていた時間が思った以上に長かったらしく日の出が上がり始め一晩は過ぎていました。
そしてHさんが戻り全て終わった事を知り、男ですが大声で泣き叫びました。

やっと終わったと皆で安堵の瞬間を迎える事が出来ました。
そして最後にHさんは二度とその山には近づくなと、次は助けられないかもしれないと言い、私はそれを了解しHさん宅を後にしました。
安易な気持ちで肝試しには行ってはいけないと肝に命じる事になる事件でした。
二度と肝試しはいきません。

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