洒落怖
取り憑かれる

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その時の私は『…邪魔だなあ。本読めないじゃん』などと考えて、
椅子から腰を浮かそうとすらせずに、どうしたらいいか思案したのだ。

うるさいし気になるけど、霊現象の対処ってどうすべきだろう。
霊感もなければお祓いも出来ないけど、祟られるのは嫌だし…。
いらん知識の詰まった脳内の、オカルト関係の引き出しをあさった結果。
『こういう幽霊って、自分に気付いて欲しい、なんとかして欲しいって思って
 何かしら現象を起こしたりするんだっけ…』と思い起こした。
祟られたくなければとにかく気迫で負けちゃダメだ、とも考えた。
そして、音の方向を気迫を込めてぐっと睨みながら、
「あのな。私には何もできないから。うっとうしいし邪魔だからどっか行け」
と声にドスをきかせて、一喝してみた。
すると、音はまたピタッと止み、それ以降全くしなくなった。
私は満足してそのまま本を読み続けた。その後に祟られたりもしなかった。

192 名前: 4 2006/08/21(月) 20:54:59 ID:5Tv11Ecw0
しかし、わからない。なんであんなことが出来たのだろう?
私は前述の通り面白いことが好きで、オカ板常連だったりはするが、
基本的には怖がりなのだ。「リング」を観て寝れなくなったりしたし、
ネットで呪いのページなんか開いてしまうと一日ガクブルしている馬鹿だ。
たいして怖くない現象だったとはいえ、心霊体験は初めてだったのに。

今思い返していても…そもそも幽霊に向かって叱るって。お前。
自分でもツッコミどころ満載すぎて、脱力せざるを得ない。

しかし、これだけはちゃんと覚えている。普段は全く腹を立てない私はその時、
本を読むことを邪魔されて、本気でウザがっていた。
軽く人格が変わっていた。
舌打ちしかねない勢いだった…幽霊に対して。

幽霊に取り憑かれるのと、本に取り憑かれるの、どっちがマシだろう。
そんな風に思った。

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