洒落怖
ヒロミ

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霊的じゃ無いけど。
うちの兄の名前は女っぽいんだがそれが原因で私が迷惑被った話。
中1の頃、学校から帰ると家の前におっさんが立ってる。
不審に思いつつ家の中へ入ろうとしたらおっさんがボソボソ小声で
「ヒロミ(兄の名前・仮)居る?」
と聞いて来た。居ないと言うとブツブツ言いながらおっさんは帰って行ったんだが
その後帰宅した兄に聞いても解らないと言うし、益々不審感が募った。
だが翌日、学校から帰るとまたあのおっさんが居るではないか!
ジジイも昨日居ないって聞いてんだから時間帯ズラせば良い物をバカじゃねーの?
と思いつつ再び居ないと伝えると

「ところであんた妹?似てないね」
とおっさんは軽口叩きながら帰っていった。
また明日も居たらどうしよう…と怯えながら就寝したその夜中
裏庭で凄い音がして「待てコラァ!」と父の怒号で飛び起きた。
ビックリしながら庭に行くと例のおっさんが父に押さえつけられていた。
ワーワー言ってる内に警察が来ておっさんは連行されて行ったんだが
後日警察が言うにはおっさん曰く「間違えた」らしい。
ここからは兄の予想だが兄の中学時代同学年で
兄と同姓同名のそれは可愛い娘が居たらしい。
おっさんはその娘の家と間違えてたんじゃないか?
…この事件が私の心に残した傷は
その可愛い娘に「似てないね」とpgrされた自分の容姿。
こんなきしょいおっさんのお眼鏡にも叶わない自分はお先真っ暗じゃないのか?
としばらくかなり凹んでいた。

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