洒落怖
旅館のバイト

この怖い話は約 3 分で読めます。

まぁいいや書いてくね
初めて書きますので
不慣れですが生温い感じで聞いてやってください。

今から6年前、17歳のころの話。

その日隣の奥さんから「あたしの働いてる旅館で年末人が足りなくなるからバイトしない?」
という話をもらいました。

場所はM県にあるS並という温泉街です。

すぐに親友に連絡して二人で働くことを決めました。

800 旅館人 sage New! 2013/03/26(火) 01:39:38.94 ID:gP2+dMyn0
不可解なことは初日から起きました。

その日、夕方からの仕事だったので15時頃旅館に着き、お世話になる間寝泊りする部屋に案内されました。
318号室という3階の端の部屋。荷物を置き、着替え、厨房へ。
そこでお膳の内容や布団の敷き方等、仕事内容を教わり初日の仕事を終えました。

そして夜、温泉に入り一通り終え寝るだけになったのですが
夜更かしするのが当たり前のような仲だったので次の日の仕事も早かったのですが、起きてました。
すると親友がふと「灰皿ないな」そりゃそうです未成年ですから。多分旅館の人も用意してくれなかったんだと思います。

「エントランスにあったな」親友が思い出したように言います。「行くか」二人でエントランスに向かいます。
エントランスには来客用の小さなテーブル、イスそして灰皿。テーブルを挟み向かい合うように座る。
友達との距離は1mもないです。私の後ろ側に自販機、友達の後ろ側に通路を挟んでご飯を食べるラウンジがあります。

するとゴーンという音と共にかけてあった柱時計が鳴りました。
時刻は午前2時37分。「は?」ちょっとびびったこともあって思考が働かなかった。
こんな時間に鳴るのか?古いから壊れてるのか?そんなことを思ってるうちに親友がキョロキョロしてるのに気付いた。

「あれ?人がこない」親友は私の後ろにある自販機の間から人が歩いていくのが見えたと。
二人で確認しにいって驚きました。自販機の後ろはすぐ壁でsの壁が全面鏡張りだったのです。

ということは自販機の間に映った人というのは、私と自販機の間を通る、私たちの間を通る、親友の後ろを通る。
この選択肢しかありません。私の後ろを通れば親友が、親友の後ろを通れば私が気付きます。無論私たちの間は通らないでしょうから。
しかし、私の後ろは不可能なのです。人が歩いてきた方向には中庭が広がっています。鍵が閉まっているので物理的に無理なのです。
自販機の後側には通路があります。厳密に言うと鏡張りの裏になります。(親友はその通路を歩いてきたのだと思ったらしい)

ということは親友の後ろしかありえないのですが、私はソレを見ていません。
「確かに白い服着た人が通った」と。変な時間に鳴った時計、鏡という独特の怖さ、私たちは早々に引き上げました。

801 旅館人 sage New! 2013/03/26(火) 01:41:46.76 ID:gP2+dMyn0
翌日の朝Sさんに「ここって幽霊とか出ますか?」と率直に聞くと「んなもん出ないよ・・・w」と笑われてしまいました。

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