子どものころの怖い話
霧の夜

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434 432  3/6 sage New! 2008/10/30(木) 17:31:32 ID:qw/Lz/md0
姿は見えないがかすかに足音のようなものが聞こえました。
人が歩くような足音ではなく、言葉で表すのは難しいのですが
“ヒタヒタ+ポタポタ”というような音でした。
だんだんとその音は近づいてくるように感じました。
頭の中は恐怖でいっぱいになり、その気配を何とかやり過ごそうと道を外れ
路肩の畦道に立ち止まり、道の方を向きました。
気配はさらに自分との距離を縮め、通り過ぎろと祈ったがその思いは誰にも通じず
自分の前で止まり、こっちを向いたように感じられました。
俺は半泣き状態で一歩後ずさりをした瞬間、足を滑らし田んぼに落ちました。
いや、落ちたはずでした。気がつくと田んぼと灌漑用の溝を仕切るコンクリートの上に
立っていました。左手に田んぼ、右手に畦道の土壁。
      
       __道路
        │
        │2m位の高さ
    ココ  │
___П_│
田んぼ  溝        こんなイメージです。

ただ、蛙釣りをしていた時はそのような作りではなかったのです。

        畦
          ___道路
  _____|高さ40cm位
  田んぼ         

こんな感じで、溝やコンクリは無く高さも低かったはずです。
              

435 432  4/6 sage New! 2008/10/30(木) 17:32:28 ID:qw/Lz/md0
周りはまだ深い霧に包まれているようでした。足を滑らした時に懐中電灯を
落としたらしく、はっきりと判別はできません。

闇に目が慣れるまでその場を動かず、というか恐怖で動けず時は過ぎていきました。
しばらくすると闇に目が慣れ、ぼんやりと周囲が月明かりで明るくなっていき、
それと同時に霧が晴れていきました。
周りが見えてくるにつれ、周りの異変にも否が応にも気付きました。
前後50cmくらいの間隔で何かいる。大人くらいの背丈の何か。
人の様ではあるが人ではない様に感じました。

霧が晴れるにつれ、周囲の状況が把握できるようになりましたが
その異常さは理解ができませんでした。
何かの気配があったのは前後だけではありませんでした。
その前にも後ろにも同じようなものが並んでいる。
まるでブランドバッグの限定品に行列している人々のようでした。
怖かったがもう一度確認しようと恐る恐る後ろを振り向いた時、
心臓が凍りつくくらいにドキゾクッとしました。

その人のような物の全ての顔の部分に狐の面がついていました。
能面の狐の目をさらに吊り上げたような感じでした。
そしてその狐面はグッと体を押してきました。
しかし体には何も触れておらず空気自体を押してきているような感じでした。

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