子どものころの怖い話
本棚を作り

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125 122 sage 2008/08/11(月) 16:41:59 ID:LiSehe5J0
僕も彼女もマジメだったので、しゃべりまくってはいたけれども、作業の順序なんかはしっかり頭に入っていた。
3時間目くらいから、なにかが少しづつズレはじめた。
要するに、話をすることに夢中で、手は頭に入っている順序どおりに、自動的に作業をしているような感じになってきた。
彼女もそうだった。とにかくしゃべる。しゃべりまくる。テンションがおかしい。僕もおかしい。
でも手はちゃんと順序どおり動かしている。でも自分が今何をやっているのか、よくわからない状態だった。
話に夢中で、頭が2つのこと、雑談と本棚作成、を同時に進行させていた。
これは後からわかったのだけれども、そのときの僕も彼女も、妙な陶酔感にやられてしまっていて、めちゃくちゃに気持ちよかった。

126 122 sage 2008/08/11(月) 16:42:34 ID:LiSehe5J0
時間的には4時間目、僕らは材木(なんか柔らかい、工作用の材木)をでっかい万力で固定して、
これまた巨大なカッター(?)みたいな刃物でガッシン!と切断する作業に入っていた。
僕とTさんはもちろん話に夢中のままで、休憩なんかしてないし、相変わらずマシンガンのように話し続けていた。
彼女は材木の切断するべき場所に線を引いて、万力に固定する。僕は万力をしっかり締めなおして巨大カッターのレバーを振り下ろす。
と、同時に、べらべら二人はしゃべりまくる。
木材は簡単に切断されて、カランカランと音を立てて床に落ちる。
こんな作業がずーっと続いた。

127 122 sage 2008/08/11(月) 16:43:38 ID:LiSehe5J0
木材があと数本になったとき、彼女は自分の親指に鉛筆で線を引いていた

もちろんしゃべりっぱなしでテンションはMAX。彼女は万力に自分の親指を固定した

僕は彼女の指を万力でぎりぎり締め上げながら、好きな小説家の話をしていた

彼女は笑顔で相槌を打つ。彼女の親指は完全に固定された

僕は彼女の冗談に笑い声を上げながらカッターのレバーを下ろした

ガツン、という音とともにTさんが「きゃ」と声を上げた
僕たちは自分のしていることにはっと気がついてしばらく呆然としていた
幸いカッターが彼女の指を切り落とすことはなく、骨まで達して止まっていたようだ
彼女をすぐ保健室に連れて行ったが、なんでだか絆創膏一枚で済む程度の怪我だった
僕もTさんも顔色が真っ青だったが、先生に「どうしたの」と聞かれても答えようがなかった
僕たちは作業を再開し、本棚は無事完成した。

今でもなんだったのかわからないが、一応後日談もある。
もし聞きたい人がいたら改めて書きます。
文章とか改行へたくそで申し訳ない。

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  • 匿名 より:

    恐くもないし何なの?

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