人形にまつわる話
視線の主

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363 本当にあった怖い名無し sage 2008/02/12(火) 22:27:52 ID:Y2eYndZo0
妹の友人が小さいころに体験した話。

彼女の家は部屋の四隅にベッドを置き、寝室として使っていた。
ある日彼女は普段通りにベッドに入り、壁方向に顔を向けて寝ていたが背中に視線を感じて目が覚めた。
視線を感じる方向からして「視線の主」は向かいのベッドで寝ている兄弟であるはずなのだが
あまりに凄まじい視線である為、怖くて暫く固まっていたそうだ。
しかし時間が経っても視線の気配が消えないので、勇気を振り絞って寝返りをうち、兄弟の寝ているベッドの方に顔を向けた。
ところが「視線の主」だと思っていた兄弟はすやすやと眠っていた。しかし視線の気配は消えない。

・・その時彼女は気が付いた。兄弟のベッドの下に誰かいる・・

結果として、強烈な視線の主は、そのベッドの下に挟まっていた「マネキン」だった。
マネキンがベッドの下に挟まり、こちらを凝視していたのだ。
ただ、彼女の家はマネキンなんて持っていないし、ましてやベッドの下に置いたりしない。

・・・そして、そのマネキンは彼女と目が合った時に「カチッ、カチッ、カチッ・・」と歯を鳴らしたそうだ。

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