この怖い話は約 3 分で読めます。
とりあえずボックスに入れた記憶は無いので、
忘れた方が良いんじゃないか?って言ったんだけど、
もし万一外に出たら死人が出ちゃう。
家の中にはあると思うから、再度探してみる。ってことでその場は終わった。
967 本当にあった怖い名無し sage 2013/07/11(木) 22:04:08.29 ID:J/PF5Y2q0
さらに後日、俺とは別の土地で一人暮らしをしている姉に会う機会があった。
姉は父に似て豪放磊落というか、
「ガッハッハ」
と笑うタイプの女性だったんだけど、妙に暗く、ボソボソと喋るようになっていた。
何かしゃべる前に必ず
「ごめんね」とか、ネガティブなワードを付けてくる感じ。
あと、何故か所々に敬語が混じるようになっていた。
「ごめんね、”弟”メニューとってください」
とか。そんな感じ。
正気を失ってる!とかいうほどではなかったんだけど、
顔色も良くなかったし、言っちゃ悪いがデブだったのに、
結構なホッソリさんになっていたこともあって、何か精神的に病んでいるのでは?と思って、
分かれて直ぐに母に相談したら、
「直ぐに会いに行く!」
といって、様子を見て、ヤバそうならしばらく姉と暮らす!と言っていた。
実は姉は学生時代に拒食症→過食症→リストカットの3連コンボをキメた過去があって、母は姉に対して少し過敏になっている部分があるんだ。
今思えば、俺は姉ちゃんの様子がおかしいって、親父に相談すべきだった。
970 本当にあった怖い名無し sage 2013/07/11(木) 22:13:10.81 ID:J/PF5Y2q0
1か月ほどしたある日、親父からいつになく真面目な声色で、直ぐに家に来て欲しいと言われたので、実家に帰って見たものは、変わり果てた姉と母の姿だった。
見た目は明らかにやつれていて、骨と皮の老婆みたいになっていた。
前にネットで見た、ベジタリアンの女の子の画像そっくりだった。
そして、俺や親父に対して敬語で喋っていて、一人称を「僕」と言っている。
何より異様なのが、真っ白なおしろいに真っ赤な口紅に、おかっぱのちょっと長いバージョン?
みたいな、全く同じ髪型をしていた。
「お母さん!どうしたの?姉ちゃんも何言ってんだよ!」
とか激しめに話しかけても
「ごめんなさい。直ぐに片付けます」
とか
「ごめんなさい、お荷物どかしますね」
とか言って、どう見ても異様な感じだった。
さらに極め付け。俺と親父が目を離すとキャッキャと子供のように二人でじゃれ合いはじめるんだが、二人はお互いにお化粧をし合いながら、牡丹の柄の手鏡を使っていた。
971 本当にあった怖い名無し sage 2013/07/11(木) 22:15:55.11 ID:J/PF5Y2q0
頭を抱える親父に説明を求めると、少し迷った後に、
「どうせ説明するつもりで呼んだんだしな…」