田舎・地方の習慣
ヒトツサマ
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550 ヒトツサマ2 sage 2008/05/16(金) 14:55:17 ID:396iIeurO
その話を聞いてからお社が気になって仕方なかった。
お社は空っぽ。桜の美しさも手伝ってか怖い印象はない。
近くで遊んでても怒られたりはなくその場に暖かささえ感じていた。
その小ささから弟や妹のような存在をイメージしていたからかもしれない。
その後生きて曾祖母に会うことはなかった。
といってもオカルト的なことでなく老衰だけど。
問題は曾祖母が亡くなった後。
大きくはあったが古い家だったので建て替えることに。
祖母は反対だったらしいが叔父夫婦に押し切られる感じで建て替えは行われた。
そのとき桜は残したがお社は取り壊してしまったそうです。
途端に叔父の会社も叔母のお店もうまくいかなくなり
土地を切り崩して負債の返済にあてたらしい。
不幸は重なるもので叔父の運転する車が事故を起こし
叔父夫婦、祖母が他界してしまう。
従兄1人では維持も大変なので結局家は手放すことに。
ヒトツサマって何だったのだろうと考える。
座敷わらしのような存在だったのではないかと思う。
家の男の寿命を吸って替わりに富を与える。
母方の祖先がそんな契約を交わし代々お社に祀ってきた。
その契約(お社)が一方的に破棄された為怒ってしまったのではないか。
叔父夫婦の葬儀でお社のあった場所に立ったとき子供の頃感じた暖かさはなく
冷たい雰囲気を感じた。
今となっては真実を知る術はないけれど。
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