洒落怖
大部屋

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俺は怖かった話。
小6の頃、腎う腎炎?って病気で2週間くらい入院してさ、そのときの話。
大部屋にベッドが6つあって、喘息が酷くて学校にも通えてない女の子、何が悪いのか知らない普通に元気な女の子、
同じく普通に元気な男の子、足の不自由なギターが好きな兄ちゃんが同じ部屋だった。
つっても、飯を食うときは皆カーテンを閉めきってて、何もない時間帯だけ遊んだりしてた。
誰が一番字が上手いかとか、痴話喧嘩みたいな言い合いとか、そんな簡単な遊びだけどね。
あとは、当時流行ってたT.M.Revolutionの、曲名ド忘れしたけど雪ふぶくロッジに二人~妄想に憧れて~って歌を皆で熱唱したりもした。
ギター好きな兄ちゃんは、スピッツの歌(愛してるの響きだけでってやつ)を歌ったりしてくれた。ギターは怒られるからって言うんでアカペラだったけど。
で、楽しく過ごしていざ退院するとき、看護婦さんに折り鶴とかもらいながらも相変わらず皆カーテン閉めきってるから不満だった。
俺退院しちゃうのにって。
で、両親が迎えにきて、荷物もまとめて、ロビーに移動して、いざ帰ろうってときに看護婦さんが話しかけてきた。
「大部屋に一人で怖かったでしょ?」
って。

嘘のような本当の話です。

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