予知・予言
予知

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3月10日の夜10時過ぎ、携帯が鳴った。未登録の相手からの電話だったが、とりあえず出た。
「もしもし」と話しかけると、相手は嗚咽をもらして言葉が出ないようだった。
息をつく声が明らかに女性だったので、もう一度話しかけると「みんな死んじゃうが」みたい
な地方訛りの声がいきなり聞こえた。すぐに「私ずっと病院におるから、誰も信じてくれん」と
一方的に言葉が続いた。「落ち着いて、あなたの名前は?僕は○○だけど、知り合いじゃないよね」
泣きじゃくる女性をなだめようとしたが、こちらの話をまったく聞いていないようだった。
「お父さんも、お母さんも、○○(地名)のおばあちゃんも、○○のAも、○○とこのBも
・・・・も、みんな、みんな死ぬ。でも誰も私の言うことを信じてくれん。私が五年も脳病院
におるから、今もキチガイと思ってる」泣きながらまくし立てられ、こちらもさすがに気味が
悪くなり、そのまま電話を切った。
12日、気になってその番号にリダイアルすると、現在使われていないとのことだった。

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