洒落怖
自首した理由

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と激しくなっていく。次第に床に血がにじみはじめ、足の肉が飛散しはじめる。
テーブルの上では、腕が振り回され血をまき散らしている。
Aの頬にも血が飛んでくるが、身動き一つ取れずにその光景をみている。

頭のなかでは「はやく目覚めてくれ」と叫んでいたが、夢が終わることがなかった。

部屋中に飛び散った血がいやらしく光っていた。
突然、四肢を動きを止めたと思うと俯いていた顔が少しずつ上がりはじめた。
垂れていた前髪が頬にへばりついていく。
髪の隙間からは、上目遣いでAを睨む目が見える。
顔が完全に上がったとき
「ああああぁぁぁぁぁぁぁっ、私の、からだを、返せぇぇぇぇぇぇぇ」
と絶叫が響いた。
(続く)

698 叔父の話 2005/07/16(土) 19:01:55 ID:0jHumlCq0
(ラスト)

この声にAはようやく目を覚ますことができた。
やはり全身に汗をかいていた。

この時、Aは冷蔵庫にある頭部の処理をしようと腹をくくったらしい。
ベッドから飛び出し冷蔵庫の前に行くと、その気持ちが完全に消えた。

あれほど頑丈に止めていたガムテープが全て千切れ、奥さんの頭部が冷蔵庫
から転げ落ちていた。
その目は見開かれ、Aを睨みつけていた。

ここでAは逃げられないと観念したらしく、自首したそうだ。

叔父曰く
「殺された方の無念はいつまでも生きてるもんだ」
らしい。

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自首した理由