洒落怖
見つめるモノ

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403 3/3 sage 2009/08/18(火) 03:56:55 ID:oIhSlVLz0
先輩はその時思った。なんだあいつら全然うごかないでこっち見てる。なんなんだあいつら気持ち悪い。
そう思って先輩は睨むのも忘れて彼らから目を離せないでいた。しばらく呆然として彼らを見ていた。
ふとわれに返り先輩は窓のカーテンを閉めて彼らを見るのをやめた。カーテンを閉める際、最後に彼らをチラ見したとき、まだ彼らは先輩を見ていたらしい。
先輩はなんだか気持ち悪くなり玄関のドアの施錠などを調べたあと電気を消して早く寝ようと思った。

どうせ今のはまた見間違いだろう。遠いから見間違ったんだ。きっとそうだ。暗いしただ明かりついてる部屋を眺めて話でもしていたんだろうと思うことにした。
でもなんだか気になって眠れない。もう一度確かめて安心して眠ろう。そう先輩は思った。そしてもう一度さっきの彼らのいた場所をみた。
あぁもういない。やっぱりただ明かりを見ていただけのカップルだったかと安心した。そして不意に窓の下を見た。
彼らが先輩の窓の真下で先輩のことを見上げていた。二人には表情がなくただ見上げていた。
先輩は彼らと目が合うと背筋が凍り、鳥肌が体中にでたそうです。そしてすぐに窓を閉め、鍵をかけて先輩は外が明るくなるまで震えていたといいます。
先輩はそのとき思った、こいつらは人間じゃない、人間の形をしているけど絶対違う、と。
そしてもしかして自分がさっきみた部屋の人影は彼らだったんじゃないかとも思ったそうです。

その後先輩は其処からすぐ引越し彼らを見ることもなかったという。一体彼らが何がしたかったのか今でもわからないそうです。

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