洒落怖
イキバタ

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イキバタ宅に到着するとなぜか電気がついている。ドライブ好きなイキバタの兄が帰ってきたのだろうかと思いきや、なんと夜中にも関わらずイキバタの母ちゃんだった。
イキバタの母ちゃんは怖いくらいに若く見える。初対面はお姉さんだと思ったし、正直後妻なのでは、と思っているくらいだ。イキバタもあんまり母とは仲良くないらしいので聞けないんだが。

「あれ、あんたまたどこか行ってたの」

「ドライブ行くって言ったじゃんか」

「え?
さっきあんた帰ってきたわよ?」

チビるかと思った

141 青春 ◆SCTij9jzag sage 2009/03/22(日) 13:26:18 ID:74WVI4NLO
「…寝ぼけてたんだろ」
「そうかな。お兄ちゃんも帰ってきたから目が覚めちゃって、そしたらあんたが無言で帰ってきてさぁ」

イキバタはそんな母ちゃんを無視しつつ、部屋に向かっていた。部屋に入る前に印を切ったのは見なかったことにする。
部屋はいつもと変わらない。

「連れてきちまったかな。それとも先回りか…低級霊ってやつだろ」

イキバタは部屋に盛り塩をしながら言った。

「車、一気に重くなってさ
あーこりゃなんか乗せたなあと思ったよ
叫んだからいなくなったと思ったんだけどどうやら複数だったみてえだ
ま、その気になればあの車を溜まり場にして廃車にすりゃーいいだろ。人間よりも下手したら動物のほうが頭使うからなぁ。

でも、本当に俺についてきてもなんもしてやれねえのに
「憑き損」だよ、あいつら

カワイソウだよ、カワイソウ」

にやにや話すイキバタが何より怖いと思う。

以上です。
イキバタに関してはいろいろ話があるんですがいらないって意見あったら投下しません
長くてすんませんでした。

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