洒落怖
ぐーすけ

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48: ぐーすけ:2011/05/18(水) 05:30:47.16 ID:+V5A4zG20
だけどその時はいきなり来た。一本道の先に見えた
車一台なんとか通れるくらいの外灯も何もないレンガ造りのトンネル。
そのトンネルをみた瞬間、車内はいきなり沈黙に包まれ、
俺は死んでもこの中に入りたくないと思った上に、寒気と吐き気に襲われた。

そして車はトンネルの中に入る、その時のAの様子はずっとうつむき、
霊感のあるBは必死にハンドルを握り、ただ前だけを真剣に睨み、Cは俺の隣でうずくまっていた。
たかだか10秒程度の出来事であったが俺はとても長い体感時間を感じた。

トンネルを出てBはすぐ「この山今すぐおりるぞ」と少し前までのふざけたノリは捨てて言ってきたのであった。
もちろん俺はそれに賛同しCも賛同、ところがAから返事がなく助手席を見ると眠っているようであった。

それからしばらく山を下っている最中にAは寝言のように「○○(俺の名前)気をつけろよ・・・」といったり、
「二度と・・来ちゃダメだ」とボソボソと言葉を発していた。
そしてついに民家の明かりが見え俺たちはなんとか山から出ることに成功した。
すると山から下りた瞬間にAがいきなり目覚め俺たちに言った。

49: ぐーすけ:2011/05/18(水) 05:32:08.92 ID:+V5A4zG20
ここからはAの話の内容を箇条書きとします。
・トンネルに入った瞬間、視界がブラックアウト
・風景が夏の情景に変わる※当時は冬であった
・そこに映っていたのは湖にいる男女の様子
・映像は映画のような感じであり、女性メインにカメラが映っていた
・その女性の服は赤い服?ワンピース?
・A個人の感覚としてはとても幸せなオーラ?というか暖かいものを感じたらしい
・コマ送りのように女性がだんだんとズーム、
最終的に女性の口がドアップで映り「ニヤァ・・」と口元を歪めた瞬間に意識がもどる。
・俺に気をつけろよなどと言葉をかけた記憶は一切ない

50: ぐーすけ:2011/05/18(水) 05:34:53.93 ID:+V5A4zG20
このAの話を聞いた途端メンバー全員がヤバいことに巻き込まれたことに気づき
俺含みみんな動揺がかくしきれなくなったかな。

とりあえず落ち着こういうことでコンビニに行きBの提案でみんなに塩を少しまいたんだ、
俺は怖くてしょうがなくて携帯を使って
そのトンネルについて調べたんだ。

いくら調べても情報がない・・諦めかけてたらかなり下がった所にその場所の情報があった。
内容を読んでここは地元民だけが知るマイナーなスポットであることが判明、
そのトンネルに入るといきなり車が止まって
霊に追いかけられるらしい。

そして霊の特徴を読んだ瞬間全身にいやな寒気が走った

「赤い服の女」

どうやらAの意識に映った映像の人物と同じらしい・・・・・
このあとみんな各自別れ俺はまた地元を離れ生活している。

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ぐーすけ