洒落怖
認識できない顔

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祖父はまず蝋燭の立ってる棚に置いてある紙(半紙っぽかった、長さは30cmくらい、両側に文鎮らしき物)に隣にあった鉛筆?で字を書き始めた
読めたのは右詰の一番右にあった俺の苗字だけで後はぐにゃぐにゃで読めなかった
紙の一番左まで書き終えると鉛筆を元に戻して紙を折り始めた
横に一つ、二つ。折り目が4つつく感じで
折り終えたら今度は開いて折り目に沿って4等分に切った
切ったら一番右の紙を一番右の蝋燭の火で、二番目を2番目の蝋燭でといった感じで火をつけて棚の奥に捨てた

紙はすぐ燃え尽きてしまったのではっきりとは見えなかったが紙を捨てたとこには随分古い石碑っぽいのががあった、字が彫ってあったが見えなかった
全部の紙が燃え尽きると今度は左の蝋燭から順番に息をかけて消していった
右の蝋燭は消さないので祖父の方を見ると蝋燭を見て顎をクイックイッとやっていたので祖父にならって左から息を吹きかけて消した
全部の蝋燭が消えて完全に真っ暗になるかと思ったら上に天窓があってそこから微妙に朝日がさしてた

543 本当にあった怖い名無し sage 2011/10/04(火) 22:40:15.57 ID:DeMlH3Ml0
するといきなり祖父に後ろから抱きしめられて手で口を塞がれた
俺が困惑してると祖父がそのまま座ろうとしたので俺も座ろうとしたら座るなって言われた、祖父の声だった
すると抱きしめる力が弱くなって祖父はそのまま座り込んでしまった
喋るなと言われていたのでどうしたものかと悩んでいると案外中が明るくなっているのに気づいた
周りを見渡しているとさっきの石碑らしき物が目に入った
しゃがんでよく見てみると箇条書きで何か書かれていた、全部で4行、3行目と4行の間は2行分くらい離れてた

壱 女~~ヲ禁~~
弐 之~~キメ~序
参 宮~ノミヲヲ~

~ 之見ルハ之ヲ禁ズ

~の部分はさっき祖父が書いたようなぐにゃぐにゃ文字
何故か4行目だけはハッキリみえた、彫ったあと白く塗ったみたいだった

4行目を見たら怖くなって早く帰ろうと祖父を連れて帰ろうとしたら祖父がいない
シャッターもいつの間にか開いていたので先に帰ったのかと思い外に出たらさっき準備してた人と祖父が一緒にいた
俺は近づいてって「なんで先に帰るの!怖かったじゃん!」と祖父に文句を言ったら祖父は青い顔してた
周りの人も「○○大丈夫だったんか!?なんともないか!?」って凄い剣幕で話してきた
俺は蝋燭の火を消したとこまで説明したら「そっから先は口外禁止じゃ○○ちゃん」と言われた
その人たちは少し離れて何か話し合っていた様だったがしばらくするとこっちにきて
「もう今日は帰り、じいちゃんはちょっと体調悪いけん俺らが預かるわ」と言った、顔見知りで家も知っている人だったのでじゃあお願いしますと言って帰路についた

544 本当にあった怖い名無し sage 2011/10/04(火) 22:41:16.71 ID:DeMlH3Ml0
帰るともう出勤の時間だったので普通に出勤した
仕事から帰ると居間に祖父が居たので今朝の事を聞いてみた
祖父は「いや・・もう俺じゃだめなんだ・・・やっぱり俺で・・・」みたいなこと呟いてから俺に向きなおして
「いいか、今日の事は忘れろ、後のことは○○(今朝の顔見知りの人)に任せてあるからお前が気にする事はない、変な事に付き合せてすまなかったな」
と言った
俺はそっかー変なのーと思いつつしばらく祖父と談笑してた
話の中で今朝の石碑の事を思い出したので「そういえばなんか石碑みたいのあったじゃん?なんか書いてあったけどアレ何?」と聞いた
祖父は「ああ、アレももう忘れていいよ、お前には関係ないさ」と笑うので「そっかー、何かこれを見るなとか書いてあったから焦ったよw」と話すと祖父の顔色がはっきり悪くなった
祖父にどこまで見たといわれたので4行全部と言うと祖父は「4行?・・そうか・・・」とだけ言って
「今日はもう遅い、俺も寝るからお前も早く寝ろ。月が変わる頃には話してやる」と言って寝室に行ってしまった
怖くてその日は寝付けなかった

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