洒落怖
守り神

この怖い話は約 2 分で読めます。

“ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…”

さっきの男の声は、まだどこからか聞こえてくる。
と、その子が何かを俺の上に翳した。
紐で結ばれたソフトボールくらいの大きさの鈴だった。それを軽く振ると、

“がらんがらん”

と、最初に聞こえた音。
何してるんだろう?……と思いながら、意識がまどろんでいって、
気がつけば朝になっていた。

友人に夜にあったことを話すと、「ああ、やっぱりね」と納得した風。
そいつが言うには、
「お前、なんか良くないものがついてたんだよ」
「だから○○さまが今日は泊めていってやれって。厄除けしてもらったんだろ」
ということらしかった。
「ごめんなさい」という声は俺が発していたものらしく、
俺に引っ付いてた人の懺悔だったのだそうな。

502 4/4 sage New! 2012/02/03(金) 16:29:57.80 ID:mx7sXcg+0
俺はそれまでオカルト話が大好きだったけど、本心から信じても無かった。
幽霊とか神様とか、あくまで空想の産物だと考えてたけど、
この出来事があってからちょっと見方が変わった。
何ていうか、あるところにはあるもんだなぁと。

俺の方が引越しして以来そいつとは会ってないが、
あいつとあの守り神、元気にしてるだろうか。

この怖い話にコメントする

守り神