洒落怖
仕掛け

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手には長い髪が数束絡まっており途端にゾクリとした。

今にして思えば、掴まっていた場所は下のほうでどう考えてもおかしいのだが、天然だった僕はこれが仕掛けだと思ってしまった。

結果は大成功だった。
もっとも、藪の枯れ草に引っかかれたことを除けば、だが・・・

下級生たちの甲高い悲鳴と、なぜか渇いた破裂音があちこちから聞こえてきた。

そして、事の顛末が明かされる。

108 本当にあった怖い名無し 2009/12/14(月) 02:16:14 ID:GI0YYXt30
「なぁ!大成功だったろ!?」

皆がそれぞれ肯定の意を示すと、

「あのクラッカーボール、数が数だし高かったんだよ」

え?
途端に寒気が蘇ってきた。

「他に仕掛けあったの?」

「いや、そこまで気が回らんかった」

ズンと腹に重いものが落ちた気がした。
じゃあ、さっきの髪は・・・

この後僕は沈んだ気持ちを隠し、明るく振る舞った。

だが、その後もここでガラスに映る四肢がバラバラの女や、閉じた鏡の隙間から伸びる土気色の腕を見ることがあった。

それで僕の隠れた霊感が目覚めてしまったのか、他の場所でもイロイロなモノを見るハメになる

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