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俺「どうせまた心霊スポットの話で釣ったんだろ不謹慎な奴だな…」
Y「ばーかwそんなんヤレればい…」
Yは話をいきなり中断して顔色をみるみるうちに変えていく
俺もそれに反応してYが見ている方を恐る恐る見る
…
Y「嘘ぴーんガチャピンムック!」
その日結局なにも起きる事はなかった
Yと「大したことねぇな」とか言いながら帰ったのを良く覚えてる
…Yの生きている姿を見たのはこの時が最後だった
60 : 本当にあった怖い名無し : 2012/04/11(水) 15:05:31.26 ID:q+YoQ/pcO
Yは次の日学校に来なかった
まあスポット凸は夜中から明け方まで続くので凸の次の日休むのは良くある事だった
Yは次の日もその次の日も来なかった
携帯に電話してもメールしても返信が無い
おかしいなと思いつつも次の日が土曜日で休みだったので土曜日に会いに行こう
その程度で考えていた
ふと気がつくと屋上に立っていた
団地の屋上は遮る物が殆ど無く強い風邪が「…落ちろ…落ちろ」と誘っているようだった
足は一歩、また一歩と柵へと向かう
越えにくくもなんともない、申し訳程度の柵を越えて団地の屋上の縁に立つ
その風景は現実では無いような風景でいきなり見知らぬ外国かなんかにポイッと放り込まれた様だった
足はそんな考えも無視して団地の縁から足をまた一歩前に踏み出す
フワッと身体が浮いたかと思うと物凄い速さで地面が迫る
何階以上から飛び降りれば意識を失うとか痛みが無いなんて話を聞いたがあれは多分嘘だ
飛び降りた人はこうやって最期まで自分が落ちて行く所を恐怖と絶望を噛みしめながら死んでいく
グチャッ
俺はベッドから飛び起きた
62 : 本当にあった怖い名無し : 2012/04/11(水) 15:09:03.06 ID:q+YoQ/pcO
物凄い汗をかいていて喉もカラカラだった
余りにリアルな夢に恐怖で身体が少し震えている
まだ夜らしい
少し落ち着きを取り戻しつつあった
ドチャッ
自分の部屋の入り口の方から凄い音が聞こえた
いつもなら何の音かわからずびっくりしていただろうが今は何となくわかる
飛び降りた人の音だ
見てはいけないと本能がいっているのになぜか自然に音のなった方をみてしまう
不自然に…
首が身体の下敷きになっていて腕が一本曲がってはいけない方に曲がっている「人間」みたいな物がそこにあった
ピク ピク
と動きながら首は下敷きになってるのに少しずつ動きながらこっちに這いずってくる
目をつぶって消えてくれ消えてくれと何度も願う
64 : 本当にあった怖い名無し : 2012/04/11(水) 15:12:18.07 ID:q+YoQ/pcO
ペチャとかズルッとか湿った音をさせながら少しずつ少しずつ俺のいるベッドに近付いてくる
俺は恐怖でピクリとも動けなかった
ベッドの段差の死角に入ってその「人間みたいな物」は見えなくなった
だけどベッドの下で湿った音がしているのでまだそこにいる
スマンコスマンコうるせーよ